<春へ一丸・’23センバツ慶応>選手紹介/1 松井喜一投手(2年)/渡辺憩捕手(2年) /神奈川
◇制球力武器のエース 松井喜一投手(2年) サイドスローから繰り出す制球力が武器の背番号1。昨夏までは先発がほとんどだったが、森林貴彦監督(49)から「どちらも対応できるように」との指示を受け、秋からはリリーフでの登板が増えた。「できあがった試合の雰囲気に飲み込まれそうだった」と慣れない場面での投球に苦労を語る。 秋の公式戦では防御率3・91と「全体的に納得できなかった」と振り返り、オフシーズンでは体重を前に押し出し指先に力が伝わるフォームに改善中だ。最速137キロから140キロ台へと球速アップも狙う。「秋は小宅(雅己)頼みだったが、センバツでは自分が引っ張りたい。接戦の試合になれば、投手の力で勝っていきたい」と意気込む。 ◇肉体改造で強打狙う 渡辺憩捕手(2年) 昨秋は3番打者として活躍した強打の正捕手。県大会では本塁打を記録し、打率は3割5分を超える。 「もっと打球を飛ばしたい」と身長173センチ、体重68キロの体を大きくするため、この冬はスクワットなどのトレーニングに汗を流した。本塁打にこだわらず、外野の間を鋭く抜くライナー性の当たりも狙う。「ゴロやフライにならない強い打撃をしたい」 小学2年生から捕手のポジションで、技術の向上に今でも余念がない。1日のうち1時間は取れる個人練習では、ショートバウンドした投球を体で止める技術やキャッチングなどに磨きをかける。緊張した様子はなく「せっかくの経験なので、楽しんでやりたい」と、大舞台を心待ちにしている。 ◇ 兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で18日開幕する第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する慶応は、初の頂点を目指し練習に励んでいる。出場する選手を紹介する。=随時掲載