精英堂印刷(米沢)が最高賞 シールラベルの全国コンテスト
全日本シール印刷協同組合連合会が主催する第34回シールラベルコンテストで、精英堂印刷(米沢市、安部幸裕社長)の作品が最高賞の日本印刷産業連合会長賞に選ばれた。同社の最高賞受賞は5年連続10回目。3番手の全日本シール印刷協同組合連合会長賞には、進和ラベル印刷(上山市、晋道純一社長)の作品が入った。 精英堂印刷の受賞作は、酒造会社・秋田銘醸(秋田県湯沢市)の大吟醸「熟成古酒TAYUTAFU(たゆたふ、720ミリリットル)」のラベル。時間の経過とともに移り変わる空の色合いを背景に、月、太陽、雲を描き、歳月を重ねてじっくりと熟成した商品の特徴を表した。光が当たるとひし形の極細線が現れ、水面がたゆたうような情景に見える。さらに角度を変えると商品名が浮き上がる。細やかで難しいデザインを高度な技術力で表現した点が評価された。 進和ラベル印刷は、菓子店などを運営するMoment(モーメント、山形市)が販売するコーヒー豆「銀山珈琲(コーヒー)」のラベルで受賞した。歴史ある建物とガス灯の明かりが印象的な銀山温泉の雪景色を、額に入った1枚の絵のように表現した。
コンテストはシール、ラベルの印刷技術を競う目的で毎年開かれており、全国の59社から112点の応募があった。進和ラベル印刷は、他の作品で優秀賞も受賞した。