一瞬ギョッ…仕立て職人歴30年の男性が「田舎道に突如現れるかかし」を作り続ける理由
県内41市町村の魅力をお伝えする企画、「わがまちLink41」。今回は南城市、コストコの開業に沸く地域に、秋になると現れるちょっと変わった光景があるということで、與那嶺キャスターがさっそく見に行ってきました! 【写真を見る】一瞬ギョッ…仕立て職人歴30年の男性が「田舎道に突如現れるかかし」を作り続ける理由 まずは、ちょっと変わったその光景について地元の人に聞いてみると… ▽地元住民 「最初見たときはびっくりしました」 「毎日通るたびに増えていたから怖かった!」 「ドレスが可愛い」 様々な声が聞かれるその光景は、玉城小学校近くにありました。 與那嶺キャスター 「あれかな? 見えてきましたね、ちょっと派手な服装をした人が何人か並んでいるように見えます…」 滑り台で遊ぶ子どもや、ベンチでひと休みする親子。今にも動きだしそうな集団は…リアルな「かかし」です! 道行くドライバーも気になる様子で通りすぎていきます。 そんな「リアルかかし」を作っているのは、當山喜邦さん(71)。 旅行で訪れた大分県で初めてみたリアルかかしに感銘を受け、「自分でも挑戦したい」8年前に始めました。 なかでもお気に入りは… ▽當山喜邦さん 「おばあさんをイメージするために腰を曲げて作ったんですよ。年配のお客さんから人気です」 クリスマスには、サンタクロースの格好をさせたり…旧正月には晴れ着でおめかしをさせたりと、地域の目を楽しませてきました。 雨の日は全てにかっぱを着せるため、天気予報見ていつも気にしているそう。 かかしの側の畑では、オクラやバナナなど数種類の作物を育てている當山さん。これだけかかしを置いていると害獣被害もなく安心かと思いきや… 「カラスは頭がいいから慣れたら関係ない。バナナは赤くなったらすぐとられる」 ーあまり役に立っていない? 「ただの飾りで(笑)」 當山さんの自宅に伺うと…業務用のミシンやアイロン台が並んでいました。実は當山さん、前職は? 「背広仕立ての職人です。30年あまりやっていましたね。洋服が出来上がるのが、段々(技術を)覚えていくのが楽しかった」 當山さん、30年あまりのキャリアを持つスーツ職人だったんです。今でも度々ミシンに向かうという當山さん。その表情はまさに職人そのもの。