男性が死亡していた住宅の周囲では、神奈川県警の警察官らが現場を調べていた=2024年10月16日午後2時26分、横浜市青葉区、朝日新聞社ヘリから、嶋田達也撮影

　16日午前9時半ごろ、横浜市青葉区鉄町の住宅で、「玄関脇の窓が昨日から開いたままだ。寒いのにおかしい」と近隣住民から110番通報があった。室内で手と足を縛られ、血を流して死亡している高齢男性を神奈川県警が発見。暴行を受けたとみられる複数の外傷があり、殺人容疑で調べている。 【写真】男性が死亡していた住宅の周辺では神奈川県警が規制線を張り、立ち入りを制限した=2024年10月16日午後1時4分、横浜市青葉区、稲葉有紗撮影 　神奈川県警は、千葉県白井市で同日あった強盗致傷事件と手口が似ているところがあり、関連があるかどうか調べる。関東近郊で相次いでいる強盗致傷事件との関連も調べる。 　県警によると、住人の70代男性と連絡がとれておらず、遺体の身元を確認するとともに司法解剖して死因を調べる。同居の家族は事件当時、外出しており、不在だった。この一家がトラブルを抱えていたという情報はないという。 　捜査関係者によると、男性は脱衣所で倒れていた。県警によると、玄関脇の高窓の一部が割られており、何者かが窓から侵入した可能性もあるという。室内で盗まれたものがないかを確認している。 　現場は東急田園都市線の市が尾駅から北西に約2キロの住宅街。近隣住民によると、事件があった住宅は奥まった場所にあり、付近を通る人や車は少ないという。県警は住宅周辺に広範囲に規制線を張り、立ち入りを制限した。（稲葉有紗、加藤美帆、手代木慶）