アジサイ3品種開発 ピンクの八重咲き、次々開花 母の日向けに栃木県
赤い縁取りで人気のピンク系
栃木県農業総合研究センターは、八重咲きアジサイで、「ポップシリーズ」として三つの新品種を開発した。品種名は「キャンディポップ」「スターポップ」「ジュエリーポップ」。いずれも赤い縁取りが特徴だ。幾重にも重なるピンクの装飾花が、はじけるように次々と開花する。 アジサイの鉢物は、八重咲きのピンク系を中心に、「母の日」需要が高まっている。こうした消費者のニーズを踏まえて、品種開発を進めた。 キャンディは、八重咲きのガクアジサイ。花色は深みのある濃いピンクで、あめが散らばったように見える小さな装飾花が特徴。スターも八重咲きのガクアジサイで、花色は白から淡いピンクで、大ぶりの装飾花が星のように見える。 ジュエリーは八重咲きの手まりアジサイ。花色は白から淡いピンクで、宝石を思わせる丸い形が特徴という。 16年に交配し、22年10月に品種登録を出願、23年3月に出願公表された。同センターはこれまでに4種類の独自品種を開発しており、これらの遺伝資源も生かした。 4月下旬から一般販売を始める。県経営技術課は「新品種が県鉢物の生産振興につながれば」と期待を示す。
日本農業新聞