大阪万博の児童生徒の無料招待事業に75%が参加希望?【ファクトチェック】
判定
大阪府の意向調査の中間報告に75%の学校から参加希望という回答があったことは事実だ。その点で吉村知事は間違っていない。一方で「不参加の選択肢がなかった」ことも事実で、山本市長の発言も正しい。 ただし、これが「事実上の強制参加」と言えるかというと、人によって受け止め方が変わるため、客観的な評価が困難だ。一方で、不参加の選択肢がないにも関わらず吉村氏が「残り25%も未定・検討中です」と発言したことは、参加に消極的な学校はゼロという印象を与えかねず、ミスリードともいえる。 「75%」という数字や「不参加の選択肢がない」という部分だけを見ると、それぞれの発言は「正確」と判定できる。だが、どちらかに限定してそのような判定を下せば、「吉村知事の発言が正しいということは山本市長は間違っている」、逆に「山本市長が正しいということは吉村知事は間違っている」という印象を与えかねない。 それぞれの発言が間違っているとまでは言い難いため、注目を集めた今回の件については、それぞれの事実確認に留め、判定は保留する。 検証:リサーチチーム 編集:藤森かもめ、宮本聖二、野上英文、古田大輔 判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。検証記事を広げるため、X、Facebook、YouTube、Instagramでのフォロー・拡散をよろしくお願いします。