パドレスが菅野智之獲得に興味「スガノについて協議を続けている」…4年前にも獲得検討
GM会議が4日(日本時間5日)、米テキサス州サンアントニオのリゾートホテルで開幕した。巨人から海外FAでメジャー移籍を目指す菅野智之投手(35)の争奪戦に、パドレスが参入の方向となった。この日、当地入りしたパ軍のA・J・プレラー編成本部長は「先発補強はオフの必須項目。まだ代理人とは、連絡を取っていないが、スガノについて我々は協議を続けている」と、語った。 【写真】おじの前監督・原辰徳さん、現在の姿 プレーオフ、ワイルドカード第2戦で右肘痛が発覚した先発のマスグローブが10月11日に、自身2度目のトミー・ジョン手術を受け、来季中の登板は不可能。先発の補強が急務となっている。「マスグローブが離脱し、シース(今季14勝11敗)、キング(13勝9敗)、ダルビッシュ(7勝3敗)の3人に加えて、若手がいるが、やっぱりもう1人、投手を獲得したい」と同編成部長は台所事情を説明した。4年前、2020年オフに菅野がポスティングによる大リーグ移籍を模索した際にも、ジャイアンツやブルージェイズなどが参戦した菅野・争奪戦の中にいたことを認め、「あの時はコロナ禍で異例なオフシーズンだった。水際対策も厳しく、交渉の中で実際に彼と面談することも出来なかった。球界全体も支出削減傾向が強かった。本当に変なオフだった。ただ、もしかしたら、ウチに来てくれるんじゃないかという思いは抱いていた」と振り返った。 昨年2月には、FAを待たずに、ダルビッシュ有と6年総額1億800万ドル(当時レート=約142億円)で再契約した。30代後半の選手が6年以上の複数年契約を結んだメジャー史上初のレア契約。年齢と反比例して市場価値が減少する傾向が強いメジャーで、ベテランの実績を高評価する同編成部長は、35歳のNPB通算136勝右腕の調査を進めている。 昨オフは、ポスティング制度で、楽天・松井裕樹投手を5年総額2800万ドル(同=約39億円)で獲得。日本野球事情に造詣が深く、親日家でもある球団トップが、長期に渡って追っているターゲット、それが、菅野だ。 今季地区シリーズでドジャースに2勝3敗で敗れたパ軍。リーグ王座まであと一歩だったシーズンを振り返り「ビター&スイートなフィーリング。よくやったという達成感と、もうちょっと行けたんじゃないかという悔しさが入り乱れている。このオフは、グレードアップされたロースターの構築を目指したい」。打倒・ドジャースを目指すパ軍が、和製オールド・ルーキーの争奪戦に参戦する。
報知新聞社