Nothing Phone(2a)は専用プロセッサDimensity 7200 Pro搭載、公式が発表。新たな予想CG画像も登場
英国発の新興デジタル製品メーカーNothingは、次期スマートフォンPhone(2a)の搭載プロセッサがカスタマイズ版のMediaTek Dimensity 7200だと明かしました。 Dimensity 7200 Proのベンチマークスコア(画像) これまでは、Phone(2a)は約1年前に登場したDimensity 7200を搭載する見込みであると複数の情報源が予測していました。 しかし、Nothingのカール・ペイCEOは「Dimensity 7200じゃない」と否定。 その直後に「What's in Phone (2a)?」なる動画を公開し、MediaTekと共同開発した強化版の「Dimensity 7200 Pro」だとオチを付けました。 Nothing Phone (2a)は手頃な価格でありつつ、フラッグシップ機Phone(2)の特徴の多くを引き継ぎ、あらゆる面で初代のPhone(1)を上回ることを目指した製品です。 これまでNothing社はクアルコム製Snapdragonプロセッサを搭載しており、MediaTek製を採用したスマートフォンは Phone (2a)が初めてとなります。 なぜMediaTekを採用するのか。今回の動画では「自社独特のデザイン・アイデンティティー」をユーザーに届ける必要があるものの、Snapdragonの安価な7s Gen 2や782Gでは十分なパフォーマンスが出ないから、との趣旨を語っています。 要は、Phone(2)に搭載したSnapdragon 8+ Gen 1と同等以上のクアルコム製チップはコスト的に搭載できない。かといって、それ以下のクアルコム製チップでは目標性能を実現できないため、費用対効果に優れたMediaTek製を選んだとの説明です。 このDimensity 7200 ProはTSMCの4nmプロセス製造で、最大2.8GHzで動作。これら基本スペックは、元となったDimensity 7200と同じものです。 ただしNothingは、このチップがPhone(2a)専用であり、ディスプレイやモデムの電力消費につき「よりよく調整」されており、約10%効率が高いとしています。 それに加えて、本チップは最大20GBの内蔵ストレージをRAMとして使える「RAM Booster」や、書込み/読み込み速度を最適化する「Smart Clean」も実装できると謳っています。 その一方、著名リークアカウントの @OnLeaksは、Phone (2a)の新たな予想CG画像をインドメディアのSmartPrixに公開しています。 以前、同氏は背面デュアルカメラがタテ並びになった「公式レンダリング画像」と称するものを公開しました。 が、今回はそれを撤回し、他の情報源も伝えていた「デュアルカメラは中央に横並び、それを取り囲んだ3つのGlyphライト」に改めています。 ほかPhone (2a)の予想スペックは、画面は120Hzの有機ELパネル、背面デュアルカメラは5000万画素。 そして2つのバリエーションがあり、それぞれRAM 8GB/ストレージ128GB、RAM 12GB/ストレージ256GB。45Wの有線充電に対応し、5,000mAhのバッテリーを搭載といったところです。 Phone(2a)の正式発表は、3月5日20時30分から。日本での発売も予告しており、価格も気になるところです。
Kiyoshi Tane@TechnoEdge
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