ソフトバンク、Rマルティネスの獲得見送りへ NPB通算166セーブの守護神 中日との契約満了で獲得調査進めるも総合的判断
ソフトバンクが、中日のライデル・マルティネス投手(28)の獲得を見送ることが20日、分かった。NPB通算166セーブを誇る右腕は今季で中日との3年契約が満了するため、水面下で獲得調査を進めてきたが、外国人枠などを総合的に判断したとみられる。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 キューバ出身のマルティネスは2017年に来日し、育成選手として中日に入団。18年に支配下登録されると、19年には来日初セーブもマークした。20年からクローザーに定着すると、22年には39セーブで初のセーブ王のタイトルにも輝いた。23年は48試合、32セーブで防御率0.39。今季は自己最多の60試合に登板し、キャリアハイの43セーブで2度目のタイトルも獲得した。 NPBでは通算303試合、14勝18敗、166セーブ、42ホールド、防御率1.71。キューバ代表として国際大会の経験も豊富で17、23年のWBC、19年の「プレミア12」に出場。11月からの同大会にも出場し、1試合で1セーブをマークした。 ソフトバンクの外国人選手は守護神のロベルト・オスナが今季から4年契約を結んでおり、セットアッパーのダーウィンゾン・ヘルナンデスとも残留交渉を行っている。先発転向したリバン・モイネロと4年、自己最多9勝を挙げたカーター・スチュワート・ジュニアとも2年の契約を残している。また今季途中に加入したジーター・ダウンズとも契約延長の方針。NPBは来季も外国人選手登録枠5を維持するが、投手のみ5などの運用はできない。 小久保監督は来季の開幕ローテ枠にモイネロ、スチュワートの当確を明言。リリーフでも今季同様にヘルナンデス、オスナを重用していくことに変わりはない。三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「現状の戦力を鑑みて、野手陣はあと数年は主力もしっかりやってきてくれるかなというところ。投手力のところは、野手に比べると。相対的に考えると、投手力はもうちょっと強化をしていくのが課題かなと思う。国内のFA市場に限らず、育成からの昇格など、全体的なところが今年のオフのテーマだと思っている」と話しており、マルティネスの獲得は断念したが、補強は進めていく考えだ。 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社