第19回 プロ野球を変えた大ヒーロー・長嶋茂雄(巨人) vs 長嶋に打たれたことでプロ野球を変えた村山実(阪神)|「対決」で振り返るプロ野球史
モノクロをカラーに、職業野球をプロ野球に。“長嶋革命”だった
サヨナラ本塁打して報道陣に囲まれる長嶋。以後、村山とは名勝負を繰り広げる
元西鉄の豊田泰光は、「長嶋が立大から巨人に入団し、1年目(1958年)に大活躍したことで、プロ野球はモノクロームからカラーに変わった」との名言を吐いた。 筆者は、この筆法を借りて、「長嶋が天覧試合(59年6月25日、後楽園球場)でサヨナラホームランしたことで、職業野球がプロ野球となった」と言いたい。 このころの野球の世界は、もう長嶋を中心に回っていたと言っても過言ではないのだが、59年の2月にようやく23歳の、若いというより、若過ぎる青年に、どうしてこれほど日本中が熱狂したのか、いまとなっては不思議としか言いようがない。しかし、理由はあるハズだ。 長嶋と同じ36年の早生まれで、長嶋と非常に仲の良かった近藤和彦(明大-大洋)は・・・
本文:2,526文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール