労災事故の報告などを行わず… 建設会社「中本産業」に中国地方整備局が指名停止措置 鳥取県
中国地方整備局は、11月19日から12月18日までの1か月間、鳥取県湯梨浜町の建設会社「中本産業」に対して指名停止措置を行ったと発表しました。 中本産業は、2020年度に倉吉河川国道事務所発注の倉吉管内の植樹管理作業を受注。同じ年の9月28日に、植樹帯のカイヅカイブキにからまったツタの除去作業をする際、高さ約1.8メートルの脚立に乗っていた作業員がバランスを崩して、飛び降りました。この事故で作業員が右足を負傷する事故が発生したにもかかわらず、発注者である倉吉河川国道事務所に報告を行いませんでした。 休業が4日以上の労働災害は、倉吉労働基準監督署に労働者疾病報告の提出が必要となりますが、その提出も行っていませんでした。このため労働安全衛生法違反で、2024年7月11日に罰金刑の略式命令が出され、同月27日に刑が確定。 中国地方整備局は、罰金刑の確定を受け鳥取県が指名停止措置を中本産業に行ったことを確認。会社に聞きとりをした結果、報告をしていないことが発覚したということです。 今回の指名停止措置の範囲は中国地方整備局の管内です。