【なるほどッ!】ふるさと納税 人気の返礼品は…知ってる?寄付金の使い道
森キャスター 「そして、一番高い返礼品が何かというと、寄付金額約3億円以上の群馬県伊勢崎市の『多目的防災シェルター』です。控除対象となるには、シミュレーションによると、年収67億円以上が必要だということです。市によると、2年前から掲載しているそうですが、いまだ1件も寄付がないということです」 「ふるさと納税は、寄付するときにその自治体に『どう寄付金を使ってほしいのか』を選ぶことができます。例えば、環境・教育・伝統を守るなどです」
森キャスター 「全国で2年連続寄付額トップの宮崎県都城市では、納税者の選択肢で一番多かったのは『子ども支援』で、実際に昨年度の4月から活用されているのが『保育料の完全無料化』と、中学生までの入院や通院、薬局の利用時にかかる医療費を全額助成する『子ども医療費助成事業』です」 「市の担当者によると、こういった活用などがあり、昨年度の人口が13年ぶりに増加したといいます。『今となっては貴重な財源になっている』と話していました」
森キャスター 「ほかにどんな使い道があるのでしょうか。宮城県気仙沼市では、東日本大震災の記憶を後世に伝える震災伝承施設を開設しています。北海道幕別町では、今から55年前にナウマンゾウ『約1頭分』の化石が発掘されたことから『化石発掘プロジェクト事業』を行って、調査・発掘に関する費用に活用されています。実際に、5年前にはナウマンゾウの成獣の足跡の化石が発見されています。お金が集まれば活動も活発化し見つかったということです」 「そして、岡山県玉野市のイメージキャラクター『ののちゃん』。幼稚園や保育園に行って活動したり市のPR活動などを行っていますが、活動しすぎたのか少しくたびれてきたのですが、それがリニューアルされました。自分が寄付したお金が、こうやって目に見える形になると、寄付の気持ちも変わってくると思います」
森キャスター 「ふるさと納税はこのように素晴らしい一面がある一方、都市部、特に東京などでは、地方などに寄付をすることで、自分が住んでいる自治体に納められる税金が、ほかの自治体に流れてしまっているのも実情です」 「東京23区内では、世田谷区で約110億2832万円が流出してしまっています。そこで世田谷区は『世田谷のみなさん、世田谷区に寄付してください』と、次のような取り組みをしています」