地震で一部区間不通のメトロ環状線 復旧には少なくとも1年以上か/台湾
(新北中央社)東部海域を震源とする3日の地震で、北部・新北市を走る新北メトロ(MRT)環状線では高架の桁橋がずれたり、レールが曲がったりする被害が出たため、一部区間で不通が続いている。侯友宜(こうゆうぎ)市長は24日、復旧には少なくとも1年以上かかるとの見通しを示した。 環状線は現在、新北産業園区―板橋間と中和―大坪林間で折り返し運転を行っている。 侯市長はこの日開かれた市議会の会議で、設計や施工などに問題があったか責任を明らかにしている最中だとした上で、現在は専門家が修復計画を話し合っていると語った。 新北市でメトロ建設を担当する新北市政府捷運工程局の李政安局長は会議後、報道資料を通じ、橋和駅に近い小学校では3日の地震で震度5強を観測したと説明。同駅から板新駅までの区間で11カ所の桁橋に3.5~92センチのずれが生じたとした。 環状線は安全に問題がないことを確保した上で全線復旧できると強調。桁橋のずれを直した上で軌道工事を行うとし、復旧には1年以上かかると語った。 (高華謙/編集:齊藤啓介)