透かして楽しむ富山城の御城印 富山市観光協会、切り絵限定版制作 24日から販売開始
富山市観光協会は、富山城の「御城印(ごじょういん)」として切り絵を施した限定版を制作した。寺社で授かる「御朱印」の城郭版として2019年に売り出した御城印は、城巡りを楽しむ全国の愛好者らの人気を集めており、城のさらなる魅力向上につなげようと、富山城を透かして楽しめる「切り絵版」を作った。24日から販売する。 新たな限定版御城印は、はがきサイズで、富山城と水面に反射する城を黒地の紙に切り出した。富山城主佐々成政の家紋「角立(すみだ)て四(よ)つ目結紋(めゆいもん)」と富山藩前田家の家紋「丁子梅鉢紋(ちょうじうめばちもん)」も切り絵で施した。金色の筆文字で「富山城」と記した。 富山城の御城印は、全国的な人気の高まりを受けて販売を始めた。21年からは八尾和紙や金箔を取り入れた限定版を3種類用意し、いずれも完売した。 城址公園内のまちなか観光案内所でのみ販売しているため、限定版を求めて全国から富山に毎年足を運んで購入するコレクターは多く、期待に応え、再び富山を周遊してもらおうと限定版の第4弾を制作することにした。 御城印の販売枚数は毎年増加し、22日時点で通常版と限定版を合わせて約2万3千枚に上っている。案内所を運営する市観光協会の太田直主査は「実際にまちに来てほしいという思いが結実し、期待を超える人気ぶりだ」と手応えを感じている。 限定版の御城印は5千枚を用意した。同案内所で1人1枚限り700円で販売する。通常版は1枚300円で販売している。