県職員が公務で運転中に飲酒、物損事故 県警が聴取(愛媛)
県は19日、県総合科学博物館(新居浜市)の50代の男性係長級職員が高速道路上を公務で運転中に飲酒し、伊予灘サービスエリア(伊予市)の駐車場で物損事故を起こしたと発表した。職員は18日に出張先の伊方町から松山市内に帰宅途中に飲酒し、呼気からは基準値の約5倍のアルコールを検出。県警が道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで事情を聴いている。 県によると、職員は長年昆虫を研究しており、18日は伊方町で「旅するチョウ」として知られるアサギマダラを採集。地元住民から、貴重なチョウを取らないでほしいと博物館に苦情の連絡があった。採集自体は問題なかったが、上司は自宅に自家用車で帰る途中だった職員にチョウを返すよう電話で指示した。 伊方町に戻ってチョウを放した職員は帰宅途中の午後5時半ごろ、八幡浜市保内町のコンビニで500ミリリットル入りハイボールを2本購入。その場で1本飲み、午後6時ごろには松山自動車道大洲インターチェンジ付近を走行中に2本目を飲んだ。休憩で寄った伊予灘サービスエリアで午後7時ごろ、駐車しようとした際に停車中の乗用車に接触した。
愛媛新聞社