「MIU404」のゲスト俳優が今考えると凄すぎ!
満島ひかり、岡田将生共演の映画『ラストマイル』(公開中)で再注目を浴びるドラマ「MIU404」(2020)。伊吹藍(綾野剛)、志摩一未(星野源)、桔梗ゆづる(麻生久美子)ら「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」(通称:4機捜)の面々に加え、第3話にゲスト出演した前田旺志郎も登場する。ドラマのゲスト枠では今や飛ぶ鳥を落とす勢いの顔ぶれが多数出演していたが、そのキャストを振り返ってみた。 【画像】伊吹&志摩コンビ再び! コロナ禍で制作され放送延期を経て2020年6月末より放送された「MIU404」は、「アンナチュラル」(2018)に続いて脚本・野木亜紀子、塚原あゆ子監督、新井順子プロデューサーが集結した刑事ドラマ。警視庁の働き方改革の一環で作られたという架空の設定の臨時部隊で、警察内部で“何でも屋”と揶揄される初動捜査のプロフェッショナル「機動捜査隊」の活躍を描く。伊吹は機動力と運動神経はピカイチだが考える前に身体が動いてしまう“野生のバカ”、志摩は観察眼と社交力に長けているものの自分も他人も信用しない理性的な刑事という対照的なコンビも話題を呼び、綾野と星野が抜群の掛け合いを繰り広げた。第3話で菅田将暉が謎の男(久住)役として予告なしに出演し、終盤にかけていわゆる“ラスボス”として注目を浴びた。
ゲストでは、松下洸平が殺人事件の容疑者役で第2話に出演。朝ドラ「スカーレット」(2019~2020)でブレイクした直後だった。殺害されたのは松下演じる加々見の勤務するハウスクリーニング会社の専務で、加々見はある夫妻(鶴見辰吾&池津祥子)を人質に逃走。状況からして加々見が犯人とみられていたが、彼はまじめな社員で、夫妻が過去に亡くした息子に加々見を重ねて同情したことから意外な展開に。本当に加々見が犯人なのか。松下が終始緊張感の途切れない演技で、白黒つかない人物像を熱演して視聴者を翻弄した。
第3話ではいたずら通報を巡る事件で、鈴鹿央士、山田杏奈、前田旺志郎ら若手が高校生役で出演。理不尽な事情から陸上部が廃部になったことで鬱屈を募らせた部員たちがストレスを発散するための悪意なきいたずらだったが、それが思わぬ事態を引き起こすことに。とりわけ“ゲーム”のリーダー格を演じた鈴鹿は本エピソード以降も、伊吹や志摩に絡むキーパーソンとして爪痕を残した。加えて、同エピソードではシンガーソングライターの岡崎体育が強制わいせつ犯を怪演した。