武田鉄矢、八代亜紀さんとの“深い縁” 一周忌特番にゲスト出演「まだこの世にいらっしゃる」
12月30日放送『八代亜紀さん一周忌 あなたが選ぶ名曲集!』
昨年12月30日に73歳で亡くなった歌手の八代亜紀さんを偲んだBS11の特別番組『八代亜紀さん一周忌 あなたが選ぶ名曲集!』が30日午後8時から放送される。このほど都内で収録が行われ、ゲスト出演する歌手で俳優の武田鉄矢、歌手の美川憲一らが参加した。 【写真】約3000人が参列し、最後のお別れ…「お別れ会」会場に展示された八代亜紀さんの絵画や衣装 同番組は、八代さんが生前司会を務めた同局の歌謡番組『八代亜紀のいい歌いい話』で八代さんが披露した楽曲について視聴者からリクエストを募集したほか、八代さんの代表曲や歌手仲間とのデュエット曲など数々の名曲をお茶の間に届ける。番組司会を歌手の伍代夏子と同・福田こうへいが担当した。 実は武田は、八代さんの“幻の新曲”『海の子なれば』の作詞を手掛けていた。楽曲は昨年9月に八代さんが入院する前に完成していたが、八代さんのレコーディングはかなわず、“幻の新曲”となっていた。同曲は水森かおりが受け継ぎ、自身のアルバム『歌謡紀行23』(9月発売)に収録。今回の特番でも水森が披露する。 武田は収録後、取材に応じ「(八代さんは)歌謡界の光の真ん中にいた人でした。八代さんとのご縁はあまり濃くはなかったのですが、最後の1曲にご縁があったので、実はすごく深い縁だったのかなと思います」と感慨深げ。そして、「今、若い方々にお伝えしたいのは、私が青春を過ごしていた1970年代の歌謡界の面白さです。ジュリー(沢田研二)がいて、アリスにオフコース、北島三郎もいて……そんな方々でベストテンを競っていた。さらに松田聖子さんらが“卵”として出てきます。そんな歌謡界の関ヶ原のような場に、堂々たる女武将の八代亜紀がいました」と在りし日の八代さんを偲んだ。
没後も受け継がれる歌「まだこの世にいらっしゃる」
『舟唄』『雨の慕情』など数々の名曲を残した八代さん。武田は「亡くなられましたけど、今もどこかの酒場で彼女の歌が流れている。ある意味、まだこの世にいらっしゃるんです」としみじみ。「美空ひばりさんもそうですが、この方も“生き続けるステージ”にいかれたのかなと思います。私は、八代亜紀という昭和のレジェンドシンガーを語りついでいく役目を続けたいです」と誓っていた。 一方、司会を務めた伍代は「初めてお会いした時から、大スターなのにすごく近くに来てくださる方でした。それがうれしかったですし、私も歌手として親しんでいただける存在になろうと思ったお手本です。でも八代さんが残された歌を歌っていくたびに追いかけても追いつかない方だと感じます。人柄も含めて、ずっと心の中で慕い続けていくと思います」と思いを明かした。 福田は「心の広い方で、私のこの東北弁でいいんだよと言ってくださったことを覚えています。番組の中でも、お茶目なところや天然な部分が見えてきて『こんな方だったんだ』って笑顔で見ていただきたいです」と語った。 特番には親交のあった美川もゲスト出演する。収録後の取材で美川は、「(八代さんは)入院なさった後、『病院でコンサートをやりたい』と常々言っていらした。『美川さんとだったらやりやすいわね』とマネジャーさんにもよく言っていらしたそうです。ファンをとっても大切にする方で、チャーミングな方でした」などとコメントした。 なお特番では、八代さんゆかりの場所を紹介するほか、八代さんの菩提寺に八代さんの等身大の銅像が建てられた過程を取材、12月19日に行われた除幕式の模様なども伝える。
ENCOUNT編集部