生成AI、EUで提供遅れか 規制対応で情報保護にリスク 米アップル
【シリコンバレー時事】米メディアは21日、アップルの生成AI(人工知能)「アップルインテリジェンス」について、欧州連合(EU)で提供が遅れる可能性があると報じた。 同社はEUのデジタル市場法(DMA)に従った場合、利用者の個人情報などが危険にさらされる恐れがあると懸念しているという。 DMAは巨大IT企業に対し、自社アプリの優遇禁止やアプリストア開放を義務付け、異なる基本ソフト(OS)間で顧客がデータを移動できるようにする相互運用性も求めている。アップルはこれを受け、相互運用の要件を順守すると「利用者のプライバシーとデータセキュリティーが損なわれる」と反発した。 アップルは、EUでのサービス提供に向け、当局と協議を続ける意向。ただ、年内提供は難しい状況だという。