【バレー】日立Astemo・渡邊彩「バスで仙台を通過するときに懐かしい気持ちになりました」、齋藤加奈子「作り上げた絆はどのチームにも負けない」野中瑠衣、境紗里奈 東北4人娘の一関大会 Ⅴ1女子
中谷宏大監督
●12月23日 PFU戦 ーー今回はあっという間に試合が終わってしまったという感じです。自分たちで崩れたのか、メリーサが復帰してメンバーが揃ったPFUが手ごわかったのか? 中谷:完敗でしたね。両方の側面があると思います。比重としては自分たちの方に問題があると思っています。 まずはプレーの第1局面。サーブミスが8本、サーブレシーブもABパスが半分くらいしか返っていない。第1セットは攻撃が成り立たなかったですね。 ここを立て直そうとメンバーも変えましたが、結局最後まで苦慮しました。 こちらのサーブが走ってる時にはブレイクもできていましたし、ディフェンスもある程度できていました。相手のメンバーは想定外(バルデス・メリーサ、ジャン・ティタントゥイー、サンタナ・グトゥ・ダリが揃った)でしたが、やられていることは想定内ではありました。結局そこのところ(プレーの第1局面)が最後まで響いたゲームです。 ーー試合の中で修正できていたのが今季の日立だと思いましたが。 中谷:サイドに関しては上坂瑠子がいない中でブロック力のある長内美和子、オクム大庭冬美ハウィがどこまで頑張れるかということが鍵になります。 室岡莉乃を使う手もありましたが、今日に関しては我慢して先発の2人を使い切ったという感じです。難しい状況かなとも思いましたが、(2人の成長も考えて)自分たちで何とかしてもらいたかった。正直僕の中でそういう気持ちがありました。 ●12月24日 アランマーレ戦 昨日の負けから短い時間で切り替えるのはなかなか難しいところがありました。それを引きずるかのような第1セットでしたが、なんとかギリギリで踏ん張ったなという感想です。 ーーサイドの長内主将、オクム選手の決定率が50%近く出ています。昨日の悔しい思いが数字に反映された? 中谷:昨日の2人には中途半端なところが多かったと思います。ここで決める、ここで打つぞという時には(迷わずに)100%の決断をして、しっかり打ち込むことを求めました。 課題もあるのですが、昨日からステップアップできた部分の方が多かったかなと思います。決断するということに関して2人はすごく良かったと思います。 ーーファンの間から「室岡選手をもう少し早い時間から、あるいはスタメン投入しても良いのでは」という声も聞こえてきます。監督は室岡選手に対して「ラスボス」という表現も使われていましたが。 中谷:コーチ陣とも「こういう状況になったら早い段階で室岡」というような話はしています。ただ室岡に関してはどこで行ってもある程度できるっていう計算が立つので、投入を我慢してる側面はあります。 室岡の出番は作っていきたいですし、そのためにブロックをもう少し頑張ってもらいたいですね。これは身長の問題ではなく、です。 ーーV1でのアランマーレの印象は? 中谷:(チャレンジマッチの時と)大きく印象は変わらないですね。本当にコンセプトがしっかりしているチームです。 こういう場合はこうやるんだっていうことがはっきりしているチームだと思います。そこに基づいて選手は良いプレーを出していて、そこにうちもやられたと感じています。学びにもなった試合でした。
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