『キングダム』『マッシュル』『青の祓魔師』 2024冬アニメは人気作の続編が目白押し!
社会現象を巻き起こした『【推しの子】』や、事前の宣伝を一切せずに話題を集めた『君たちはどう生きるか』など、数々の話題作が誕生した2023年。さらに、『葬送のフリーレン』の初回2時間スペシャルが日本テレビ系列の『金曜ロードショー』で全国放送され、これまでのアニメファンだけでなく、幅広い視聴者から注目を浴びた例も記憶に新しい。この流れから、2024年にはどんな素晴らしい作品が生まれるのだろうか。 【写真】『青の祓魔師 京都不浄王篇』場面写真(複数あり) 1月放送のアニメの中でも、大きなトピックとなるのは長期に渡り放送が続いているアニメの新シーズンだろう。まずは、7年ぶりの放送となるTVアニメ『青の祓魔師 島根啓明結社篇』に注目したい。本シリーズは、加藤和恵の漫画『青の祓魔師』を原作にしたTVアニメの第3期で、舞台となるのは前作『青の祓魔師 京都不浄王篇』の7年後。新たな物語は、神秘的な組織「イルミナティ」の登場によって展開される。悪魔の血を引く主人公・奥村燐と雪男の、試される兄弟の絆からも目が離せない。 人気シリーズの続編といえば、『キングダム』も1月から第5シリーズの放送が始まる。本作は春秋戦国時代の中国を背景に、将来の大将軍を目指す信と、後に始皇帝となる嬴政の活躍を描いた原泰久による人気シリーズ。2022年4月に放送された第4シリーズでは「国内統一編」が完結し、次回の第5シリーズでは、中華統一への第一歩となる「黒羊丘の戦い」が描かれる予定。この戦いでは秦軍と趙軍が激突し、秦軍では桓騎が総大将を務める一方で、信率いる飛信隊も援軍として活躍する。 さらには、『マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編』、『ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season』などの近年人気を集めた話題作の続編も放送予定。この“続編ラッシュ”はファンにとっても嬉しい悲鳴の限りだろう。過去作を最初からすべて観るとしても『マッシュル-MASHLE-』が1クール、『ようこそ実力至上主義の教室へ』が2クール分というところで、こちらは仮に未視聴でも比較的追いつきやすいのではないだろうか。 完全新作のアニメの中では、大ヒットしたWebtoonを原作とする作品が目を惹く。最近ではドラマを中心にWebtoon作品の映像化が目立つが、日本のアニメ作品にもその波が到来し始めている。中でも冬クールの注目作は、『外科医エリーゼ』と『俺だけレベルアップな件』だ。 特に『外科医エリーゼ』は、韓国発「外科医」×「転生」の異世界ファンタジーということで、今までにはない新ジャンルのアニメとして日本のアニメファンにどう受け入れられるのかという反応も気になるところ。原作はかなり「お仕事もの」らしい雰囲気に溢れている本作。今回のアニメ化に際してメインキャストを務める声優の石川由依が「私の周りでは男性読者も多く、骨太なストーリーが面白いと評判です。アニメ版のほうも、男女問わず楽しんでいただけるよう、頑張ります」とコメントしており、原作がどう料理されるのかに期待が高まる。(※) また、2月16日からは『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』、そして4月19日には『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が公開される予定。この2作の公開に向けて、年末年始は過去放送分のアニメ本編を視聴し直すのも良いかもしれない。 さらに、『パリピ孔明』の総集編『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』が3月1日に劇場で公開されることもあり、アニメだけを観ていた人は、この秋クールに放送を終えた実写ドラマ版を観るのも新しい楽しみ方となるに違いない。ドラマ版はアニメ版とは異なり、幾田りらの書き下ろし曲「DREAMER」を聴くことができるなど、アニメ版の視聴者にとっても特別な要素が盛り込まれているからだ。また、総集編には、新たな映像で制作された英子のライブシーンも含まれていることから、こちらもファン必見の作品になりそうな予感。 近年ますます高まるアニメビジネスへの注目度によって、テレビ局がアニメ枠を新設するなど、業界としても新たな動きが見え始めた2023年。また韓国からのWebtoonの波や中国アニメの台頭など、海外からの新しい風がどのように2024年以降のアニメ業界に影響を与えるのかも興味深い。2023年のアニメ人気の勢いを受け継ぎつつ、来年はどんな新作が“跳ねる”のだろうか。 参照 ※ https://surgeon-elise.com/news/article_006.html
すなくじら