【天皇賞春・生情報】このまま〝無印〟でも本当に大丈夫?人気薄の激走候補5頭を徹底取材!「鞍上が何をしてくれるのか楽しみです」
[GⅠ天皇賞・春=2024年4月28日(日曜)4歳上、京都競馬場・芝外3200メートル] 昨年の当レースで5着のマテンロウレオ(牡5・昆)は27日朝、E(ダート)コースでキャンター調整。担当の丸山助手は「前走(日経賞4着)はスタンド前の歓声でハミをかんでしまったし、今回も1周目のスタンド前は大歓声が上がるので競馬はメンコを着用します」と鞍上・横山典の進言も踏まえ、メンコ着用でレースに臨む。 「前走のように多少、強引でも気分良く走らせたほうがいいタイプ。昨年5着しているので長丁場が走れないということはない。ゲートが開くまでどういう競馬になるか分からないですけど、鞍上が何をしてくれるのか楽しみです」と同助手は04年の天皇賞・春=イングランディーレで歴史に残る大逃げを見せた名手の手綱さばきに期待を込めた。 1月の万葉Sを制して長距離適性を示しているメイショウブレゲ(牡5・酒井)は27日朝、坂路1本(4ハロン77・8秒)の調整。「乗ってくれている助手も気になるところはないと言ってくれているし、状態面の不安はない。万葉Sの競馬を見ても京都コースは合っている。(酒井)学も道中は動かずにジッとして自分の競馬をするしかないと言っている。スタミナは豊富なので持久力戦になるようなら」と平田厩務員はタフな展開になってほしいと願っていた。 牡馬相手に3000メートルの松籟Sを制して勢いに乗るゴールドプリンセス(牝4・寺島)は27日朝、坂路1本(4ハロン64・6秒)のキャンター調整。「カイバ食いがすごく良くて落ち着きもあっていい雰囲気」と担当の長谷川厩務員は状態の良さに目を細める。「この馬はスタンド前の発走でお客さんがいるとテンションが上がってしまうけど、この条件だと逆回りで返し馬へ行けて向正面からのスタートなので前走はゲート練習のときくらいおとなしくて発馬も良かった。ただ、まだトモが緩くて本格化するのは秋以降だと思う。現状でどこまでやれるか」と長谷川厩務員はあくまでも力試しの一戦と話した。 昨年の菊花賞5着馬サヴォーナ(牡4・中竹)は27日朝、角馬場で入念に息を整えてから坂路1本(4ハロン68・5秒)の最終調整。「いい状態で臨めますね。偶数枠(5枠10番)を引けましたし、いいときはスタートもポンと出てくれる。前走(阪神大賞典6着)は馬場が思っていた以上に悪化したし、挟まれて窮屈な競馬になったのもあった。跳びが大きい馬なので乾いた馬場のほうがいいタイプで、お天気が持ちそうなのも何より。好位につけて競馬ができればここでもチャンスがあっていい」と柴田助手は良馬場、スタート五分なら好勝負できると断言。 伯父に2005年天皇賞・春を制したスズカマンボを持つのがスカーフェイス(牡8・中竹)だ。27日朝、角馬場で入念にダクを踏んで調整を終えた。「叩き良化タイプでいい体つきになって状態はすごくいいですね。操作性の高い馬で2600メートルの前走(大阪―ハンブルクC4着)でも折り合いがついていたので距離は大丈夫。しまいは確実なタイプなのであとは自分の競馬に徹してどこまで差を詰めてこられるか」と柴田助手は13番人気でアッと言わせた偉大な近親の再現を狙っていた。
東スポ競馬編集部