雪中テント泊の鉄則! 快適に過ごすための13の基本テクニック
TECHNIC 04 テント内には雪を入れない
バックパックのパッド部分などには、細かな雪が付着する。そのままテント内に入れると体温で溶けてシュラフや着替えが濡れてしまうこと に。手で叩いてもそれなりには落とせるが、小さなブラシを持っていくと便利だ。ほうき代わりにテント内の雪を掃き出すこともできる。
TECHNIC 05 テント周りではアイゼンを外す
面倒だからとアイゼンをつけたままテント周りを行動するのは危険。気をつけていたつもりでも鋭い爪で破ってしまう失敗はよくあることだ。とくにテントの設営時には絶対に外そう。
TECHNIC 06 ギア類はまとめて一カ所に
わかんやアイゼンなどのテント内に収納しないギア類は、まとめて立てて一カ所に。大量の雪が降って埋もれていったとしても、一部でも雪の上に出ていれば、後から探しやすいからだ。
TECHNIC 07 快適度を増す断熱シート
断熱性のあるシートは暖かい時期には必ずしも使う必要はないが、雪上では有用。シルバーの面を下に敷いたほうが効果があり、マットとともに冷気を遮断して寝袋の暖かさを増す。
TECHNIC 08 荷物を片づけて結露対策
夜間にはテント内で結露した水分は凍りつき、テントに振動が加わると細かな氷として降ってくる。これがテント内の荷物を濡らす。濡らしたくないものはスタッフバッグに入れておこう。
TECHNIC 09 テントの前室をうまく使う
テントの前室部分は、使いやすい形状にショベルで雪を少し掘ると便利だ。雪が深ければ20~30cmほど掘り、そこにバーナーを置くと風の影響が少ない調理スペースに。積雪量が少ない場合でも10cm低くするだけでブーツの脱着が楽になる。雪山らしい工夫だ。
TECHNIC 10 バーナーの使い方のコツ
ガスカートリッジは低温に弱い。とくに使用時間が長いと冷却が進み、寒冷地用のガスであっても火力が低くなってしまう。これを避けるためには、カートリッジの下に敷く板などを持っていき、雪の冷気を遮断することだ。大きなクッカーを置いたときの安定性も上がり、調理がしやすくなる。 <薄い木板や ウレタンのシート>