<リオパラ速報>リオパラ五輪開会式で聖火ランナーが転倒のアクシデント
リオデジャイロ・パラリンピックの開会式が7日(日本時間8日)、マラカナンスタジアムで行われ、クライマックスになる聖火台への点灯式で、最終ランナーにつなぐ一人のランナーが転倒してしまうアクシデントがあった。 ブラジル国内をリレーされてきた聖火を3つの金メダルを持つ陸上のアントニオ・デルフィノさんが持ってスタジアムに登場。次に聖火をリレーされたのは、陸上で金2つ、銅2つのメダルを獲得しているマルシア・マルサルさんだった。マルサルさんは、右手で歩行補助の杖を持ち、左手で聖火を掲げて、ゆっくりと歩を進めたが、数メートルを進んだところで、雨が降ってきたこともあって、聖火を持つ手が滑ったのか、持ち替えようとしたときに転倒してしまった。聖火トーチも落とした。だが、すぐさまスタッフがサポートにかけつけスタジアムの観客全員が立ち上がって大声援を送った。マルサルさんは、スタッフの手助けで立ち上がると声援を背に再び歩き出した。ガスを使って燃え続ける特殊な設計のされているトーチの火は、落とされ雨にも打たれたが消えることなく、陸上視覚障害で合計13個のメダルを持つアンドリア・ホシュさんに手渡された。 予期せぬアクシデントだったが、障害を克服して挑戦を続けるパラリンピックの精神を象徴するようなシーンとなった。最終ランナーは、水泳で13個のメダルを持ち、今大会で引退を宣言しているクロドアウド・シルバさん。車椅子に聖火をとりつけると、聖火台前にあるステージの階段下までたどり着いた。すると階段の中に突如、スロープがあらわれ、大声援をうけながら、ゆっくりとスロープをあがった。雨でスロープが滑ったのだろうが、声援を背にシルバさんは、聖火台までたどりつき、点火。リオ五輪と同じ太陽をイメージした金色のモニュメントが輝きながら躍動を始めた。 開会式では車いすテニスの上地結衣を旗手に選手59人(大会参加は、17競技、132人)役員59人の日本選手団も、日の丸を振りながら入場した。今大会には、約160カ国、地域から約4400人が参加し、18日まで、12日間にわたって、22競技528種目で熱戦が繰り広げられる。