父が相続対策だと、手渡しで「毎月20万円」くれるようになりました。「現金だから贈与税は大丈夫」と言っていましたが、本当ですか?
「現金なので贈与税はかからない」はバレないだろうという意味かも
親が口にした「現金なので贈与税はかからない」という言葉は、もしかすると「現金であればバレないだろう」という意味かもしれません。現金の動きは通帳のある預貯金とは違い、足がつきにくいからです。 しかし、税務署に通帳などの動きを把握されている場合があります。まとまった現金が定期的に引き出され、何か購入した形跡がないのであれば、贈与を疑います。 贈与する相手といえばまず子どもと考えられるため、子どもの財産の動きも確認されるでしょう。
まとめ
「現金なので贈与税はかからない」というのは間違いです。現金での受け渡しは振込より税務署にバレる可能性は低いと考えられますが、絶対にバレないわけではありません。月20万円ではなく、年110万円に収まる金額に減らす、その他に利用できる贈与税の非課税制度を検討するなどの工夫をするとよいでしょう。 出典 国税庁 No.4155 相続税の税率 国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合 国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税) 執筆者:佐々木咲 2級FP技能士
ファイナンシャルフィールド編集部