ヘンリー王子、ウィリアム皇太子とカミラ王妃の協力関係に不信感「兄を裏切りものだと思っている」
チャールズ国王とキャサリン皇太子妃が公務を休んでいる中、2人の分も頑張っているのがカミラ王妃とウィリアム皇太子。2人の協力関係はますます強固になっていると伝えられているが、ヘンリー王子はそれに疑いの目を向けている。 【写真】ダイアナ妃がウィリアム王子とヘンリー王子を公務に帯同したスナップ集
2月初めにチャールズ国王ががんを公表したとき王子はイギリスに速攻帰国、国王と面談した。このとき同じ部屋に王妃がいたことを嫌がったと報じられている。しかしこのとき王妃が席をはずさなかったのは単なる嫌がらせではなく深い理由が。今の皇太子はこれまでの王子の言動から彼のことを信用していない。そのため王子と国王が2人きりで会い、話をすることに懸念を示した。それを知った王妃が皇太子の意向を汲んで国王のそばについていたという。王子が王妃を嫌っていることはもちろん、今の皇太子が弟よりも義理母を信頼していることがうかがえる。
王室の伝記作家トム・クインは新聞「ミラー」に「今のウィリアムとカミラは実はとても仲がいい。王子はそれに不信感を抱いている」とコメント。クインによると皇太子も子どもの頃は王子と同じように王妃のことを「怪物」だと思っていたという。チャールズ国王とカミラ王妃、ダイアナ元妃の関係を考えると、それも当然のこと。でも「今のウィリアムはカミラを好感の持てる女性だと思っている。それに気がついたときにはウィリアム本人もショックを受けていた」。
クインによると「カミラは親身になって話を聞くのが得意」で皇太子はその点を好ましく思っているという。3月のコモンウェルスデーでも国王と皇太子妃が不在の中、2人がロイヤルの先頭に立ち礼拝が執り行われた。礼拝の前には談笑する王妃と皇太子の姿も目撃された(写真)。「ヘンリーはウィリアムがカミラと仲良くすることを自分に対する裏切りだと思っている。ヘンリーは母親が亡くなってから一歩も前に進んでいない」。
王子は回顧録でも王妃を「邪悪」と呼んでいた。これが国王の怒りを買ったと言われているが、クイン曰く「ヘンリーにとってカミラは今も昔も邪悪な継母。皇太子と王子はイギリスとアメリカにいて物理的に隔てられている。それと同じくらい感情的にも距離がある」。
来月、ロンドンでインビクタスの10周年を記念した礼拝が行われる。発足者である王子は帰国して参加すると見られているが、皇太子や王妃らが出席するのか注目が集まっている。王子が帰国したときロイヤルファミリーがどのような対応を示すのか、続報を待ちたい。