洗濯のプロに聞いた「白い服の白さを保つ・取り戻す」クリーニング要らずの方法
汚れや劣化がすぐに目立ってしまう、デリケートな「白」は汗ばむ夏こそ気になる課題。買ったときの風合いや清潔感を維持するためのメンテナンス方法を洗濯、修理、洋服のプロからヒアリング。 ≫【写真・白い服の「買ったときの白さ」を保つには?▶6つのポイント一覧へ】洗濯のプロたちが「しっかり教える」間違いのないメンテナンスの知識 【取材した方々】 (小石川さん・とみおかクリーニング)地球にやさしいをコンセプトに長年愛されるクリーニング店。オリジナルの洗濯洗剤が大人気。 (家久来さん・PIGGYS shoerepair)女性目線の丁寧な仕上がりが評判の靴・鞄リペアショップ店主。 (machimohoneyさん・インフルエンサー)体や肌にやさしいオーガニックアイテムを紹介するインスタグラムは、わかりやすい商品レビューが必見。 【買ったときの白を保つには?】 ・衣類の黄ばみの原因となるのは、着用時に避けられない汗や皮脂の汚れ。「時間がたつほど汚れが奥まで染み込み除去が難しくなるので放置はNG!」繊維に汚れをなるべく残さないように、洗浄力の強い弱アルカリ性の洗剤でこまめに洗うことが大切です。液体よりも高い洗浄効果が望める粉末洗剤がオススメ(小石川さん) 1.黄ばみやシミが気になりはじめたら、洗濯前に酵素入りの洗剤で部分洗いして汚れを落とすのがポイント。皮脂汚れのもととなるタンパク質を酵素が分解してくれるので、買ったときの白さがとり戻せます(machimohoneyさん) 2.がんこな黄ばみには、40度くらいのぬるま湯に酸素系漂白剤配合の粉洗剤をとかし、つけ置き洗いするのもオススメです(小石川さん) 3.えりやそでなど細かい部分の汚れには、ウタマロ石けんのような部分洗い用のアイテムが使いやすい!(ハナさん) 【オフ白の色みを守るには?】 ・オフホワイトの服は漂白すると色落ちする可能性が高いので、蛍光剤と漂白剤不使用の中性洗剤やオシャレ着用洗剤がベストです(ハナさん) ・「塩素系漂白剤は絶対にNG!」 漂白するなら、粉末の酸素系漂白剤を選んで。酸素の泡で汚れを浮かせて洗うので色落ちの心配もなく、せっかくの自然な風合いをそこないません(小石川さん) 【白い靴の正しいケアって?】 ・汚れが定着しないように、とにかく汚れたらすぐ落とすことを心がけて。前提としては、はき下ろす前の靴磨きが重要。新品の靴でも、まずは表面と内側をステインリムーバーでふいて汚れを落としてからクリームで保湿し、革をしっとりとした状態にしておくと傷がつきにくくなります。最後に防水スプレーを吹きかければ汚れも防げます」(家久来さん) 【白デニム洗濯の注意点は?】 ・綿なので中性洗剤やオシャレ着用洗剤で洗えます。汚れをしっかり落としたいときは弱アルカリ性なら使ってもOK。ふつうのデニムと比べて色落ちの心配は少ないですが、色ムラの原因となる蛍光剤の使用は避けてください」(ハナさん) ・「通常は洗濯機で洗えますが、革パッチからの色移りの可能性を考えるとホワイトデニムは手洗いが安心。生地が分厚いので、立体的に干せるパンツ専用ハンガーを使うと乾きも速い」(小石川さん)
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