沖縄本「ゲキ推しの1冊」に星座解説本 「四季の星空ガイド 沖縄の美ら星」 著者は天文台の元所長
県内出版社発行のお薦め本を選ぶ「ゲキ推しの1冊!この『沖縄本』がスゴイ!」(同実行委員会主催)の第6回受賞作に「四季の星空ガイド 沖縄の美ら星」(琉球プロジェクト、2020年出版)が選ばれた。著者の宮地竹史さん(75)=石垣市=と実行委員会が14日、那覇市のジュンク堂書店那覇店で記者会見を開き発表した。受賞作は9月13日まで県内44書店の最も目立つ場所に置かれる。 【写真】TSUTAYA宮古島店が8月末で閉店 県内離島から姿消す
同賞は県内の書店や取次、出版関係者でつくる実行委員会(大城洋太朗委員長)が選定する。県内出版社が発行した沖縄関連本が対象で、発売年の制限はない。県内の出版業界の活性化が目的。 受賞作は沖縄で観察できる星座や星を多くの図やカラー写真が使って解説している。それらに関する民話や言い伝えなども紹介している。 著者の宮地さんは元石垣島天文台所長。天の川を観測するため、石垣島に電波望遠鏡を設置する事業で1999年に初めて同島を訪れた。地元の住民との交流の中で、星座が人々の生活の中に根付いていることを知った。石垣島などにある星についての民話や民謡を調べ始めた。 宮地さんは「沖縄にある星に関する素晴らしい文化を知ってほしい」と熱く語った。大城委員長は「沖縄の星に関する本はなかなかない。夜空を見上げて特別な夜を過ごしてもらえたら」と語った。(狩俣悠喜)
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