祖母からハイブランドの指輪をもらったのですが、これは「相続」に当たりますか?
贈与税はどれくらいかかる?
では、贈与税が発生した場合、どれくらいの金額になるのかを考えていきましょう。 贈与税には110万円の基礎控除があります。そのため、その年に受け取った贈与が110万円を超えなければ、贈与税はかからず、税務署への申告や届出も必要ありません。 贈与税が発生するのは、110万円を超える贈与を受け取った場合です。仮に、時価180万円の価値のある指輪をもらったとしたら、180万円から基礎控除110万円を除いた残り70万円に、贈与税がかかることになります。70万円にかかる贈与税の税率は10%のため、贈与税額は7万円となります。 なお、贈与を現金で受け取っていなくても、贈与税は現金での納付が原則であり、申告と納税は翌年2月1日から3月15日までに全て済ますこととされています。もらった物が高価な物であれば、その後の納税資金についても考えておく必要がありそうです。
まとめ
祖母からハイブランドの指輪をもらった場合、その後3年以内(令和6年1月1日以後の贈与では7年以内)に祖母が死亡して、その相続人になるなどの例外的な状況でなければ、相続ではなく贈与に該当します。 仮に指輪が高価な物であっても、その指輪を含めた贈与の合計額が年間110万円を超えていなければ、贈与税は発生しません。贈与税が発生した場合は、翌年に申告と納税をする必要があります。詳細については、お住まいの住所地を管轄する税務署へご相談ください。 出典 国税庁 No.4429 贈与税の申告と納税 財務省 「相続税」と「贈与税」を知ろう 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部