男性にも更年期障害!?女性とは異なる症状と診断方法をご紹介
男性ホルモンの量を調べる
今回の相談者・Aさんはどうなのでしょうか? 吉田「男性の場合もなんらかの原因で男性ホルモンの量が急激に減った場合は、同じように身体的な症状が出ます。特に仕事や生活環境の変化で激しいストレスを受けた時とか、あるいは、肝臓、腎臓の病気の結果、男性ホルモンが急激に少なくなることがあり、男性でもこういう場合の更年期障害には身体的な症状が出やすいです」 (Aさんは)内科で診察を受けたと思いますが、次にやるべきことは泌尿器科、できれば男性の更年期障害に力を入れているクリニックを受診して、血液検査をうけて男性ホルモンの量を測定したら、更年期障害かどうかはすぐわかります」
低血糖の発作?
吉田「私の推測ですが、相談者の場合は、最も可能性が高いのは低血糖の発作だと思います。血糖値を下げる薬を飲んでいると書いていますが、糖尿病だと思います。普段は血糖値が高いですが、一時的に薬が効きすぎて血糖値が下がりすぎて発作を起こすことがあります。 息苦しい、動悸、吐き気、めまい、いずれも低血糖発作の典型的な症状です。しかも発作の時はすごく激しい症状ですが、それを過ぎたら検査結果は『異常なし』。これ、すべて低血糖発作に合致しています。 次にやっていただきたいのは、血糖値を下げる薬を処方した医者に相談することです。もしそうなら、薬の量や種類を変えたり、飲み方の指導をしてくれます。 低血糖の発作は命を落とすこともあります。緊急避難的には、発作が出たら糖分を補給することです。ホテルにチョコレートを置いているのは低血糖の発作の対策のためです」 Aさんの場合は低血糖から起こった症状であることが濃厚ですが、念のため更年期障害についても受診する方がよさそうです。 (みず)