大阪府警・平野署

　大阪市平野区の市営住宅の一室で12日朝、80歳の女性が死亡しているのが見つかりました。同居する夫が「殺した」と話しているといい、警察は殺人事件として詳しく調べています。 　現場は大阪市平野区長吉長原東の市営住宅の一室で、12日午前6時半ごろ、「『父が母を刺した』と弟が言っている」と女性から119番通報がありました。 　警察と消防が現場に駆け付けたところ、この家に住む山本ヨシ子さん（80）がベッドの上で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。 　また、同居する88歳の夫は首や手から血を流していて、病院に搬送されましたが、軽傷だということです。 　この家では死亡した山本さんと夫の2人暮らしで、山本さんの遺体に主だった外傷はなかったということです。 　警察の聞き取りに対し、夫は「妻の首をタオルで絞めて殺した」と話し、現場には血がついたナイフが残っていたということです。 　警察は、夫が山本さんの首を絞めて殺害した上で無理心中を図った可能性があるとみて、殺人事件として夫の回復を待って詳しく事情を聞く方針です。