【年金】次回は4月15日に支給!厚生年金・国民年金で気をつけたい「落とし穴」3つ
【年金の落とし穴:2】「天引きされるお金」は増える可能性もある
年金から天引きされるお金のうち、健康保険料や介護保険料については今後も負担が増える可能性が高いといえます。 たとえば介護保険料については、この20年で保険料が2倍以上になりました。 少子高齢化の現代において、要介護認定者は増える一方だと考えられます。今後も、財源が追いつかない形の保険料上昇は続いていくでしょう。 高齢化社会の影響を受け、社会保障では改革が急務といえるかもしれません。 次の章では、今回ご紹介する最後の「年金の落とし穴」について、そして最新の公的年金の平均受給額もチェックしていきましょう。
【年金の落とし穴:3】年金振込額が「10月」から変わる人もいる
住民税や介護保険、健康保険など、年金から天引きされる税金や保険料の中には、10月に本決定されるものがあります。 これらは6月に決定された前年度の所得をもとに、一年度分の金額を正式に決定される形が一般的です。 では、8月分までの年金はどのような仕組みで天引きされているのでしょうか。 所得が確定していない8月の徴収までは「仮徴収」として前年2月と同額を天引きされています。 つまり、4月・6月・8月に天引きした分は仮徴収、10月・12月・2月に天引きする分は本徴収ということ。 たとえば、株の売買や不動産の売却などで一時的に所得があがった場合などに、翌年の税金や保険料負担が高まるケースが見受けられます。 4月から当該年度の税金・保険料支払いが始まっていると思ってしまいがちですが、実際は異なる時期に計算・確定されるため注意が必要です。 ※自治体によっては8月を本徴収の開始としているところもあります。スケジュールや実際の振込額については、個別にご確認ください。 その他、年の途中で65歳を迎えた方なども、天引き開始により振込額が変わるケースがあります。
【最新】厚生年金・国民年金の受給額はいくら?
国民年金と厚生年金は保険料に違いがあることや2階建て構造になっていることから、どちらに加入しているかによって老後に受け取れる年金額が大きく変わります。 厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金それぞれの平均受給額は、下記のとおりです。 【国民年金】 ・男女全体平均月額:5万6316円 ・男性平均月額:5万8798円 ・女性平均月額:5万4426円 【厚生年金(国民年金を含む)】 ・男女全体平均月額:14万3973円 ・男性平均月額:16万3875円 ・女性平均月額:10万4878円