声優・喜多道枝さん死去 番組企画で「フランダースの犬」主人公ネロを含め1人8役を演じ分ける神業を披露
アニメ「フランダースの犬」の主人公の少年ネロの声などを務めた声優の喜多道枝(きた・みちえ、本名・纓片道枝=おがた・みちえ)さん6日、都内の自宅で死去した。89歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長男真王(まお)さん。 【写真】2004年、舞台「8人の女たち」公開舞台稽古を行い、記念撮影を行う(左から)佐藤江梨子、岡本麗、毬谷友子、山本陽子、木の実ナナ、安寿ミラ、喜多道枝さん、ソニン 喜多さんは声優としてだけでなく俳優としても活動。俳優座養成所や劇団四季などに所属した。 NHK大河ドラマ「徳川家康」やドラマ「時をかける少女」、映画「オケ老人!」などに出演。アニメでは「リボンの騎士」フランツなどの声も務めた。ほかに、ナレーションなどでも活躍した。 番組の企画内で「フランダースの犬」のネロやほかの少年をはじめ、おじいさん、おばあさん、少女、ナレーションまで1人8役を演じ分けたことでも知られる。 高い声から低い声までさまざまな声を使い分ける神業の持ち主として、その実力が幅広いファンからもたたえられていた。