アイリス・アプフェルが102歳で死去 世界最高齢のファッションアイコンとして活躍
大胆な服装とポジティブな生き方が多くの人の心を射止め、世界最高齢のファッションリーダーとしてカルチャーシーンに影響を与えてきた実業家のアイリス・アプフェル。現地時間3月1日(金)にフロリダ州パームビーチの自宅で亡くなった。102歳だった。雑誌『ピープル』などが報じている。 アイリスのインスタグラムのアカウントもこの訃報を発表している。またアイリスの遺産管理団体のスポークスパーソンを務めるステュー・ローザーも新聞「ニューヨークタイムズ」に亡くなったことを認めている。 アイリスは1921年にニューヨークで誕生。幼少時代からファッションを愛し、ニューヨーク大学などでアートを学んだ後、新聞「Women's Wear Daily」でコピーライターとしてキャリアをスタート。1948年に結婚後、夫のカールと共にインテリア会社を立ち上げインテリアデザイナーとして活躍。アンティークのテキスタイルを再現する事業を始め実業家として成功を収める。
2021年には100歳の誕生日を迎える。雑誌『ピープル』のインタビューでは今も仕事を心から愛しているとエネルギーに満ち溢れたところを披露していた。「100歳になったら座って過ごす以外にすることがある? 私はブリッジもしないしゴルフもしない。仕事をするのが大好きでそれを心から楽しんでいる」と語っていた。その言葉通り、2022年には「H&M」とコラボレーションしファッションラインを発表。コスメブランド「シアテ・ロンドン」とのメイクアップコレクションもリリースした。
「世界は灰色な場所になりがちだから、色や柄、テクスチャーが人生を楽しみにもたらしてくれる方法になる。メイクアップも同じ。私は自分の口紅はできるだけ明るく大胆なものにしたい」と語っていたアイリス。まさに明るく、大胆に人生をエンジョイした彼女はこれからもアイコンとして世界中の人の心に鮮やかに生き続けるはず。