ロイ・チャン、大ファンの水川あさみと共演「目が合うとセリフが飛ぶことも」:第37回東京国際映画祭
高橋一生、水川あさみが出演する台湾ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY」の記者会見が30日、浜松町で開催中のコンテンツマーケットTIFFCOM内で行われ、リエン・ユーハン、ロイ・チャン、プロデューサー・脚本統括のチェン・シンメイが登壇。ロイは大ファンだったという水川との共演を「目が合うと緊張してしまって。セリフを忘れてしまったり、間違えたりするという失敗をしてしまいました」と振り返った。 高橋一生、水川あさみら出演「零日攻撃 ZERO DAY」ビジュアル 台湾の文化部による「1 plus 4-T-content plan」の支援を受け、総額2億3000万台湾ドル(日本円で約10億円)を投じて製作された本ドラマ。中国と台湾の関係が一触即発の様相を呈する中、最前線となる台湾海峡が戦争の脅威に直面する中で起きる人間模様と政治的闘争をさまざまな側面から描き出す。
水川が出演するのはドラマの第5話「Miss」。戦争が近づきフェイクニュースが飛び交う中、中国の和平交渉の密使と噂される男が密かに台湾にやってくるが、彼は不慮の事故で高級ゲストハウスで死亡してしまう。一方、ただ戦争から逃れて台湾を抜け出したいと願っている高級クラブのオーナーで、沖縄出身の米雅(水川)は、自分に恋している警察官の保羅(ロイ)に助けを求めるも、はからずも台湾の国防危機に巻き込まれてしまう……という物語だ。
イベント冒頭には水川によるビデオメッセージを上映。水川は「台湾での撮影からまだ何日かしか経っていませんが、台湾での撮影の日々はとても思い出深いものとなりました。そして台湾作品に参加できたことをとてもうれしく思っています。とても難しいテーマ性のものをしっかりとエンターテインメントとして落とし込んだ今回の作品に参加できたことはとても光栄なこと」と語り、撮影直後とあってまだ興奮冷めやらぬ様子。「まだ5日ほどしか経っていないんですが……毎日、台湾のスタッフ・キャストの方たちとコミュニケーションを取りながら、ディスカッションをしながら撮った作品なので。どんな風になっているのか、今から出来上がりを楽しみにしています」と笑顔をみせた。 チェンプロデューサーいわく、ロイが演じているのは「子ども時代に大陸から来て、地方で警官になった人」。「中国と台湾が敵対する中で、警官としてのアイデンティティーとはいったい何なのか。そうした葛藤に直面するのが彼の役です」と説明し、ロイは「オファーをいただいたときはとてもうれしく思いました。わたしが演じたのは地方の警官の役なんですが。ブラックなユーモアを描く回になっているんです。ただ、そもそも僕はコメディを演じたことがなかったので新しい挑戦ができると思ってうれしかった」と本作での新たな挑戦を回顧。