クローン文化財の価値紹介 富山県黒部市・セレネ美術館で降臨展、宮廻氏(東京芸大名誉教授)講演
貴重な文化財や名画の複製を集めた「クローン文化財降臨展」の開幕を記念し、クローン文化財を研究する宮廻正明東京芸大名誉教授が21日、会場の黒部市芸術創造センター・セレネ美術館(富山県黒部市宇奈月温泉)で講演した。北日本新聞創刊140周年記念事業。 クローン文化財は最先端のデジタル技術と職人の手作業によって文化財や芸術作品を高精細に再現したもの。宮廻名誉教授は参加者約60人と展示品を見て回った。製作過程を紹介するなどしながら「本当の価値は目に見えないもの。みんなと共有できれば無限に創り出すことができる」などと述べた。 会場では法隆寺(奈良)が所蔵する仏像や壁画、印象派を中心とする西洋絵画のクローン文化財が並ぶ。会期は9月23日まで。セレネ美術館、黒部・宇奈月温泉観光局、北日本新聞社主催。