【普通免許&165cmで足つきチェック】スクランブラー400Xはつま先ギリギリ着地!でもぜんぜん怖くないのはどうして?
足付きは予想通りつま先ギリギリ!しかしぜんぜん怖くない重量感
とはいえ足つきチェックのためには跨らなければいけない。意を決してエイヤと跨ると、思いのほかスムーズに着座することができた。これはシートと車体が細くスマートなため、足をあまり開く必要がないためのようだ。そしてスタンドを払うために車体を起こしてみると、思いがけず軽々と起き上がる。両足を下ろした足つきは想像通り、つま先立ちでかなりギリギリだが、バランスをとるのに全く苦労がない。車体重量は180kgと、400ccクラスとしては標準的ながら、重心の位置がけっこう低めに感じられるのがその理由だ。また片足をステップに乗せておけば、親指の付け根までは着地できる。
走り出せばトルクフルな加速で扱いやすさ抜群 サスの調整で足つきをカバーしたい
足付きこそギリギリではあるが、走り出してしまえば不安は一切なく、パンチのあるエンジンは低回転から力強く加速してくれる。意外なのは19インチのフロントホイールが、しっかり切れ込んでクイックなハンドリングも楽しめるところだ。オフロードスタイルを推されているスクランブラー400Xだが、オンロードでも十分楽しめるのは間違いない。 小柄なライダーにとっては不安かもしれないスクランブラー400Xの大きさ。しかしバランスはとりやすく、慣れ次第で停車時も怖くなくなると言っていいだろう。また今回の試乗車はほとんどリアショックが沈まず、標準の調整では固めな印象だった。これを自分の体重に合わせてプリロードを弱めれば、足つきはかなり改善できるだろう。見た目が好みでも車体サイズが……という人にも、ぜひ一度試乗して不安を払拭してもらいたい。
Scrambler 400 X(2024)主要諸元
・全長×全幅×全高:2,115×900×1,170mm ・ホイールベース:1,420mm ・シート高:835mm ・車重:180kg ・エンジン:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 398cc ・最高出力:40PS(29.4 kW)/8,000rpm ・最大トルク:37.5Nm/6,500rpm ・燃料タンク容量:13L ・変速機:6速 ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=100/90-19、R=140/80-17 ・価格:78万9000円
西田 宗一郎