エース大迫が今季初の2戦連続弾 ヴィッセル神戸、広島に3-1で快勝
明治安田J1リーグ第22節第1日の5日、ヴィッセル神戸は広島市のエディオンピースウイング広島でサンフレッチェ広島と対戦し、3-1の快勝で2連勝を飾った。敵地の広島戦で勝つのは2015年以来9年ぶり。今季12勝4分け6敗で勝ち点40とし、暫定2位に浮上した。 【動画】ヴィッセル「優勝を祝う会」 選手らサポーターと喜び合う 2戦連続3ゴールの口火を切ったのは、前線の強力コンビだった。前半11分、大迫からパスを受け、右サイドの武藤が描いた放物線に大迫が再びゴール前に入り、頭でぴたりと合わせた。 昨季は得点源だったが、今季は少なかったクロスからのゴール。「半テンポのずれが徐々に合えばいい。前の選手が得点を取れば勝てる」と語っていた背番号10が、今季初の2戦連続弾で勢いづけた。 リーグ最多得点を誇る広島にわずか6分後に追い付かれたが、後半開始早々に流れを引き戻した。初瀬の右CKから、こぼれ球に後方の扇原が頭で合わせた浮き球に、ゴール前に入った広瀬が右足で合わせて勝ち越した。3点目は圧巻のカウンターだった。武藤が右サイドを駆け上がり、強いパスを通すと、山口が足元で収めて右足で突き刺した。 敵地の広島戦では8戦未勝利が続いていたが、「(ジンクスを)ひっくり返せるシーズン」(初瀬)とC大阪戦などに続いて払拭。前節に負傷交代した右サイドバックの酒井が今季初めて欠場した穴も、本来は左の初瀬が埋めた。終盤は5人の交代枠を使い切り、陣形も変えてリードを守った。昨季勝負の夏をしのいで頂点に立った神戸が、難敵相手に連勝し、波に乗ってきた。(井川朋宏)