上田桃子は「72」に悔し涙「全く集中力が出せなかった」
◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 初日(8日)◇グレートアイランドC (千葉)◇6769yd(パー72)◇晴れ(観衆3573人) 【画像】22年大会で3位に終わった上田桃子 ふがいなさから、前日の会見でも出なかった涙が思わずこぼれた。今季限りでのツアー撤退を表明している上田桃子は4バーディ、4ボギーと伸ばせず、イーブンパー「72」で初日を終えた。 「全く集中力が出せなかった。いろいろ理由はある。いい感じに準備できていたが、朝の練習場から集中できていなかった。うーん…という感じだった」と振り返った。
前半5番(パー5)は2オン2パットのバーディを奪い、ギャラリーからの声援を浴びた。ボギー直後の8番は下12mを沈めてバーディのバウンスバックを決めた。 しかし、9番はティショットが大きく左に曲がり、2打目は隣の1番のフェアウェイに出した。最終組の岩井千怜、小祝さくら、竹田麗央とすれ違ってペコリとあいさつ。3打目は140ydから8Iでグリーン手前まで運んだ。4オン1パットの“ガッツボギー”を見せた。それでも、「感謝の気持ちはありながらも攻めきれない」ともどかしいゴルフが後半も続いた。
次週「大王製紙エリエールレディス」(愛媛・エリエールGC松山)もエントリー済みだが、今季ツアー優勝者、世界ランキング上位者、メルセデスランキング上位者らに限られる最終戦のメジャー「JLPGAツアー選手権リコーカップ」(宮崎CC)の出場権は現時点で持っていない。 「リコーも行きたい。結果を出したい自分と、結果はいいから自分らしいゴルフを見せたい自分が両方いて。それが足を引っ張っている。悔しいですね、でも泣いてないです。全然湿っぽい感じじゃなくて」と苦笑いを見せた。
カットラインに1打足りない62位。2日目の巻き返しに向けて悔し涙を拭った。(千葉県長南町/玉木充)