内田やフンテラールらとともにCL準決勝の舞台に立ったラウール氏、古巣シャルケの現状を悲しむ「いるべき場所に戻ることを祈る」
元スペイン代表FWのラウール・ゴンザレス氏は古巣シャルケの低迷に心を痛めているようだ。ローレウス世界スポーツ賞の授賞式に訪れた際、胸中を明かした。 現在46歳のラウール氏は現役時代、2010年夏に16年間プレーしていたレアル・マドリーのトップチームを去り、33歳にして元日本代表の内田篤人氏や元オランダ代表のクラース・ヤン・フンテラールらとともにシャルケに加入。同クラブでは2シーズンしか過ごさなかったものの、公式戦97試合に出場し40ゴールを記録するなど活躍し、今でも語り継がれる伝説的な存在となった。 しかし、そんなシャルケは今はブンデスリーガ2部に低迷。そして、現在レアル・マドリー・カスティージャで指揮を執るラウール氏は同クラブについて問われると、「私の心にあるクラブだ。現役キャリアの一部を過ごしただけではなく、長い間レアル・マドリーにいた後、初めて移籍し、家族、まだとても小さかった子供たちと一緒に向かった場所だ」と振り返り、次のように続けた。 「ファンがつくるあの素晴らしい雰囲気を楽しんでいたし、チャンピオンズリーグ準決勝まで勝ち上がった。レアル・マドリーでは成し遂げられなかった国内カップのポカールを制覇することができた。とても美しい瞬間だったね」 「今はやはり少し悲しいが、ここ数週間は結果が良くなってきている。とにかく残留し、シーズンを良い形で終えて欲しいし、より良い未来を迎えること、いるべき場所、ブンデスリーガに戻ることを祈っているよ」 なお、ラウール氏の退団後、シャルケは2010年代半ばまでは常に上位フィニッシュも20-21シーズンには31年ぶりに2部降格。その後1シーズンでの1部復帰を果たしたが、22-23シーズンは再び降格し、現在30節消化時点で16位との勝ち点差5で13位に位置している。