「恭司、集中しろ!」“誘惑”を断ち切って掴んだ3-0判定勝利! 二度目のUFC参戦を見据える堀口恭司、リベンジマッチの舞台裏【RIZIN】
バックスピンキックなど鋭い蹴りを放ってくるペティス。それをかわしながら堀口はパンチを当てていく。フィニッシュしたい、会場を盛り上げたいという気持ちは強かった。だが、堀口は試合をこう振り返った。 「悪い癖が出て、打ち合おうとしてしまいましたね」 セコンドから「恭司、集中しろ!」という声が飛ぶ。堀口はその言葉通り、落ち着いて試合を進めた。 「前回のミスがあったので、セコンドの指示を聞いて勝ちに徹しようと」 強引な深追いはせず、試合を“軟着陸”させたと言えばいいだろうか。判定3-0、堀口のリベンジ達成だ。 インタビュースペースでの堀口は「決めて(KO、一本で)勝ちたかった」と語っている。もっと盛り上げたかったということだ。二度目のUFC参戦を狙っているだけに、RIZIN出場はこれが最後になるかもしれない。であれば、なおさら本領発揮のフィニッシュで“有終の美”を飾りたいところだった。 ただそこで、勝利の可能性を下げることはしないのが堀口だ。 「なにしろ、勝てたことが嬉しかったですね」 「リベンジマッチだったので、勝つ姿を見せるのが一番の目標でした。それは見せることができた」 序盤から優勢だったからこそ、KOしたくなる。観客を沸かせ、歓声を浴びたい。しかし堀口は、そんな誘惑を断ち切った。格闘技において最大の目標は勝つことであり、リマッチならなおさらだ。 この日、堀口が見せた強さは勝負に徹する強さ。勝利以外のものに気を取られない強さだった。 それだけ強い堀口だから、我々の溜飲を下げる豪快な勝利も、いずれまた見ることができるだろう。 取材・文●橋本宗洋
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