「私たち家族に危害が加えられたほうがマシだった」祖父が語った実行犯の素顔。高2で中退、税金滞納、家族仲は良好で…
パソコンとゲームが趣味だった孫が殺人を…
凶悪事件の実行犯として逮捕された真月容疑者は、祖父にはどう映っていたのだろう。 「これまで誰かに暴力をふるったこともないです。もちろん警察に逮捕されたことも一度もありませんでした。高校の頃に両親が離婚したので母親はいませんが、家庭環境は父親と兄妹4人で、特に問題があったということはありません。 地元の中学校を卒業後、高校に進学はしましたが、高2で中退してしまったんです。その時は私も先生も諭したんですが、本人は『めんどくさくなった。もう無理』と言って聞きませんでした」 高校中退後は千葉県内の知人の建築関係者を頼り、実家を出てアパート暮らしをしながら働いていたという。 「でも真月は18歳くらいの頃にそこを辞めて家に戻ってきました。私はてっきり別の場所で勤めるのだと思いましたが、『個人事業主』として独立していたようです。詳しい内容は聞いてないですが、仕事を受けて働いていたのだと思います。 真月はやんちゃでもないし、おとなしい子で、趣味はパソコンとゲームですかね。タバコは吸っていたようですが、お酒はたしなむ程度です。車も中古で、ギャンブルなどもしませんでしたからお金のかかる趣味はなかったと思います。 女性? いや、直接聞いたことはないけど彼女はいなかったと思う。見た通りというか、色気のある話はまったくありませんでしたから。週末に同級生の友人が家に泊まりに来て、よく楽しそうに笑いながらゲームをしていました。 お金の使い道はパソコンとかゲームくらいだったと思います。個人事業主といいながら、真月は将来的に明確なビジョンがあったわけではないと思います。昔から、何かやりたいことなどがあるという感じではありませんでしたから」 祖父には動機が思い当たらないという。しかし、孫が容疑を問われている犯罪は強盗殺人(刑法第240条「強盗致死傷罪」)。量刑には死刑と無期懲役しかない重罪である。 「誰か家族に金を無心するようなことはないどころか、むしろ本人は『そこそこ稼げている』と口にしていたので、お金に困っている様子はまったくありませんでした。年金や市民税の納付書などが家に届いていたので、それをチラッと見ましたが私は中身は見ていないので内容まではわかりませんでした。 ただ、真月が1年ほど前、『確定申告をずっとしていない』と言っていたことがあったので、もしかしてそれで滞納税が高額になって払えなくなったのかもとは思います。 もしそうなら相談してくれれば、どうにでもなったと思うのですが……。税金を私や親に借金して払うというのは本人としては嫌だったのかもしれません。そういう生真面目さはある方だったと思うので……」 滞納税と引き換えられるような安い命は、この世には存在しない。 ※「集英社オンライン」では、今回の記事に関連する情報を募集しています。下記のメールアドレスかXまで情報をお寄せください。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com X @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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