福島県の大学進学率、過去最高51% 全国平均は61%
福島県が18日発表した文部科学省の学校基本調査によると、今春に県内の高校を卒業した生徒の大学や短大などへの現役進学率は51.0%(前年度比0.9ポイント増)で、調査が始まった1948年以降、過去最高となった。進学率の上昇は4年連続。卒業者に占める就職者の割合は25.3%(同0.4ポイント減)で過去最低となった。 県内の大学などへの進学率は【グラフ】の通り。今春の高校卒業者数は1万3861人(同633人減)。このうち大学や短大などへの進学者数は男子3547人、女子3521人の計7068人(同197人減)だった。男女別の進学率は男子49.1%(同1.6ポイント増)、女子53.0%(同0.1ポイント増)で、女子が男子を上回る傾向が続いている。 進学率の全国平均は61.9%で、男子は60.6%、女子は63.3%。都道府県別では東京都74・20%が最も高く、次いで京都府74・05%、神奈川県69・43%と続いた。本県は前年度と同様の36位だった。 少子化の影響で県内の卒業者数が減少する中、進学率が過去最高を記録したことについて、県教委は「県立高校の卒業生に占める国公立大の合格者の割合が増加していることや、各校が取り組む探究学習の成果が表れたのでは」(高校教育課)と分析。その上で「学力向上や就職希望がかなうように進路意識の醸成に取り組み、生徒の目標達成に努めたい」としている。
中学生の高校進学97.7%
県内の中学校を卒業した生徒の高校進学率は97.7%(前年度比0.1ポイント減)で2年連続減少。全国順位は前年度と同様の46位だった。全国平均は98.6%。
福島民友新聞