ジャック・リヴェットの特集上映で「シークレット・ディフェンス」日本初公開
フランスの映画監督ジャック・リヴェットによる「シークレット・ディフェンス」が、7月10日から28日にかけて東京・東京日仏学院で行われる「もうひとつのジャック・リヴェット傑作選2024」にて上映されたのち、全国で順次公開される。 【画像】特集の上映作品「地に堕ちた愛 完全版」の場面写真はこちら リヴェットは、ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーらと並ぶヌーヴェルヴァーグの中心的人物。1998年に製作され、長らく日本未公開だった「シークレット・ディフェンス」は、研究所に勤める主人公シルヴィが、ある日弟のポールから「父の死は事故が原因ではなく、右腕だった男による殺人だ」という衝撃の事実を聞かされるところから物語が始まる。すぐにでも復讐しようとするポールの代わりに独自の調査へ乗り出すシルヴィだったが、事件の謎と愛憎が絡み合い、思わぬ事態に展開していく。 シルヴィを「あのこと」のサンドリーヌ・ボネール、殺人の疑いをかけられる男ヴァルサーを「鉄の男」「大理石の男」のイエジー・ラジヴィオヴィッチ、ポールをグレゴワール・コランが演じ、フランソワーズ・ファビアンも出演した。 同特集上映では、そのほか「地に堕ちた愛 完全版」「彼女たちの舞台」「パリでかくれんぼ 完全版」「セリーヌとジュリーは舟でゆく」がスクリーンにかけられる。上映後のトークイベントには、映画監督・筒井武文、哲学・映画批評家の廣瀬純、アンスティチュ・フランセ 東京(東京日仏学院)の映画プログラム主任・坂本安美が登壇する予定だ。イベントの詳細や、全国で順次開催中の「ジャック・リヴェット傑作選2024」については、公式サイトで確認を。 ■ もうひとつのジャック・リヴェット傑作選2024 2024年7月10日(水)~28日(日)東京都 東京日仏学院 ※7月14日(日)、16日(火)、22日(月)、23日(火)は休映 <上映作品> 「シークレット・ディフェンス」 「セリーヌとジュリーは舟でゆく」 「彼女たちの舞台」 「地に堕ちた愛 完全版」 「パリでかくれんぼ 完全版」 <トークイベント> ・7月13日(土)「シークレット・ディフェンス」14:00の回上映後 登壇者:筒井武文 ・7月15日(月・祝)「パリでかくれんぼ 完全版」15:00の回上映後 登壇者:廣瀬純 ・7月20日(土)「彼女たちの舞台」14:00の回上映後 登壇者:坂本安美