「あの三笘が珍しい…」ブライトン番記者が驚いた三笘薫の“感情が爆発したシーン”…0-2最悪な状況からの逆転劇、本人が語る「ハーフタイムの控え室は厳しかった」
劇的な逆転ゴールは、後半21分に生まれた。 10月6日に行われたブライトン対トッテナム戦。CFのダニー・ウェルベックがヘディングシュートをゴールに叩き込むと、ホームスタジアムで地鳴りのような歓声が響いた。前半で2点のリードを許しながら、後半に3点を奪ってまさかの逆転――。この試合で先発した三笘薫も、すぐさま33歳のベテランFWウェルベックに飛びついた。 【貴重写真】「あの三笘が珍しい…」ブライトン番記者が驚いた三笘薫の“感情が爆発したシーン”…この記事の写真をすべて見る 興味深いのはここからだった。ウェルベックが両膝をピッチに滑らせながら派手にゴールを祝うと、そのすぐ後ろで追っていた三笘も、一緒になって芝の上を気持ち良さそうに滑った。思い返せば、他の選手のゴールに、三笘が膝を滑らせるセレブレーションを見せるのは珍しい。それほどまで、三笘もこの劇的な逆転ゴールには感情を爆発させたのだろう。 試合は、そのまま3-2でブライトンが勝利した。5試合ぶりの勝利に三笘は「本当にホッとした。うまく切り替えられた」と話しつつも、自分に厳しい彼らしく、試合後は前半の出来の悪さとトッテナムの息切れをまず指摘した。 「(後半に逆転できたのは)相手は連戦中で疲労があったと思いますけど、前半のああいった戦い方をやってると、なかなか厳しいとは思います。うまく切り替えられたのが良かった。前半は、チームとしてまとまりもなかったですし、守備の強度も足りなかった。(相手の2点リードは)妥当な展開でした。 相手は守備強度など集中が切れたところがあったと思います。(後半は)スペースがあったので、キープするところと、(攻撃で自分が)やりきるところを考えてました」
2失点目、三笘も天を仰いだ
三笘の言うように、前半のブライトンは極めて厳しい状況に追い込まれた。ホームゲームながら前半だけで2失点。ゴールの取られ方も、到底褒められたものではなかった。 1失点目は、不用意なボールロストからDFラインの背後をパスで突かれた。2失点目も、GKがセーブ範囲内のシュートを弾けなかった。ミスを連発して2-4で大敗した前節チェルシー戦を思わせる試合内容で、またしても敗戦かと、ブライトンサポーターが静まり返っていたのが印象的だった。 だが大苦戦したその前半、孤軍奮闘の活躍を見せたのが三笘だった。圧巻だったのは、前半23分に1失点目を喫してからの連続アタックだ。 相手GKから離れていくシュート回転の右足クロスを入れたと思えば、右足の絶妙なアウトサイドキックでウェルベックの決定機を演出。ベテランFWはクロスに合わせきれなかったが、その後も日本代表は左足のクロス、右足のクロスと、怒涛の仕掛けを見せた。失点からわずか14分の間に、クロスから作り出したチャンスは4つ。自分がやらねばと言わんばかりに積極果敢に攻め続けた。 しかし、前半終了間際にGKのミスから再び失点――。さすがにこの時ばかりは、三笘も天を仰いだ。
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