中国戦で退場処分を受けた西尾隆矢。反省とともに仲間への想いを口に「みんなに感謝と謝罪をした」|AFC U23アジアカップ
【サッカーU-23日本代表・ニュース】U-23日本代表のDF西尾隆矢は17日、トレーニング後の囲み取材に対応。前日のU-23中国代表戦で一発退場となった場面について反省の弁を述べた。
昨日に行われた中国との一戦、日本は序盤の先制ゴールにより一気に流れを掴むはずだった。しかし前半16分、相手の挑発のような行為に乗ってしまった西尾は、振り返りながら肘を相手に向けて振るってしまうと、VARの結果、これがレッドカードと判定された。 最終的にチーム全体が一致団結した戦いを見せ、数的不利を強いられた中でも勝利を手にすることができたが、ある意味ゲームを壊してしまうかもしれない軽率な行動だった。 退場から一夜明け、西尾は一連の場面について「そこに関してはもう弁明はしないと言いますか、何を言っても言い訳になってしまう。そこに関してのコメントは控えたい」としつつ、「そこはもうプレーを見てもらった通りのこと。自分からは本当に謝罪だけというところで、そこにコメントすることはない」と自身について弁護をしなかった。 一方、苦しい中でも勝利を掴んでくれたチームメイトに対しては「本当にすごく頭が上がらないという言葉と感謝しかない」と語り、仲間への想いを口にした。 「勝利ができたことは本当にみんなのおかげ。チームメイトも『全然問題ないよ』と励ましてくれましたし、その言葉に救われたと言いますか、自分は本当にやってはいけない行動をしてしまったのはもう事実ですし、僕は本当に反省の意味を込めて謝罪、ただただ本当に謝罪をした。またイチからサポートに回りますし、このチームの勝利のために少しでも力になれれば、できることがあればというのをみんなに伝えて、感謝と謝罪をした形です」 その言葉通り、今日のトレーニングでは出場しなかった選手たちとフルメニューを消化。積極的に声かけをし、周りを盛り立てる姿には、自身の非を認め、再び前に進もうとする姿勢が見て取れた。 「みんなが言ってくれたのはもう本当に切り替えるしかないし、もう引きずってはいられない。忘れるわけにはいかないですけど、自分がそういう(暗い)雰囲気を練習に持ち込むというのは多分絶対やってはいけないことだと思うので。僕は後ろの選手ですし、みんなをまとめる声をかけていくところなので、そこは変わらずやらないといけないと思います。本当にみんなに感謝しながらですけど、しっかりやっていければいいかなと思います」 さまざまな思いがありながらも真摯に受け答えをし、「僕はもうプレーするだけ、結果で証明するだけだと思う。いつチャンスをもらえるかわからないですけど、またもらえたときにはしっかり良いパフォーマンスを出せるようにいい準備をしないといけない」と前を向いた西尾。軽率なプレーについては褒められたことではないが、この苦しい時期を乗り越え、再びピッチでチームを助けるプレーを期待したい。
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