岸田首相、きょう安倍派の4閣僚を“更迭” 官房長官に林前外相を起用へ
日テレNEWS NNN
岸田首相は、14日、ウラ金疑惑が指摘される安倍派所属の4閣僚を交代させます。事実上の更迭です。内閣の要、官房長官には同じ派閥の林前外相を起用する方針を固めました。 ▼安倍派の閣僚と副大臣の9人全員が交代へ 安倍派の政務官は1人を除いて留任固まる 松野官房長官の後任に選ばれた林氏は岸田派のナンバー2で、党内有数の政策通です。堅実な身内を起用することで政権を立て直そうというねらいがあるものとみられます。 一方、西村経済産業相の後任には、無派閥で経済産業省の官僚だった斎藤健氏を、鈴木総務相の後任には、麻生派で今年9月まで総務相を務めていた松本剛明氏を即戦力として起用します。また、宮下農水相の後任には、森山派の坂本哲志氏を起用する方針を固めました。 4人とも閣僚経験者で、堅実さを重視したことがうかがえます。 また、ある自民党幹部は、「脱安倍派」が最優先であることを明らかにしています。 岸田首相はウラ金疑惑が指摘される安倍派に所属する4人の閣僚を事実上、更迭することでけじめをつけたことをアピールし、再出発をはかりたい考えです。 一方、岸田首相は臨時国会の閉会にあわせ会見を開き、信頼回復に取り組む姿勢を強調しました。 岸田首相 「国民の信頼回復のために、火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組んでまいります」 岸田首相はまた、「国民から疑念をもたれるような事態を招いていることは極めて遺憾」と述べました。 また、来年度予算の成立後に、内閣総辞職をする考えがあるかと問われ、「今はそうした先のことを考えている余裕はない」と答えました。