高橋優、楽曲制作は“降ってきたことない” 「ぐっときたらそれで完成」
■曲作りは“降ってこない” 高橋「グッときたかどうか」
シンガー・ソングライターとして、数多くの楽曲の作詞・作曲を手がけてきた高橋さん。普段、歌詞や曲調をどのように制作しているのかを伺いました。 後藤:背中をそっとポンポンってしてくださるような歌詞が多いなと思うんですけど、そういった“優しさ”はどこから生まれてくるんですか? 高橋:“優しい”と書いて『優』といいます。一応、“優しいですね”って言われたらこう答えようって決めていたのを今言っただけなんですけど。優しい子になってほしいっていわれて、『優』という名前付けられたんですよ。だから『優』とつけられて、もう40年たつんですけど。難しいですよね、優しさって。人によって優しさって違うような気がしていて。だから後藤さんみたいに“背中をポンポン”してもらえたようなって、言われて初めてちょっと報われた気持ちになりました。 後藤:曲作りでは、作詞と作曲どちらが先なんですか? 高橋:(『現下の喝采』は)曲が最初でした。 後藤:どうやって“降ってくる”のでしょうか? 高橋:よく曲を作る時に“降ってくる”という人いるじゃないですか。僕は降ってきたことないんですよ。何かグッと来るかどうかで、いつも判断していて。この曲の突破口になったのが、シンプルな歌詞・覚えてもらいやすい歌詞にしたいっていうイメージがわいてきてたんで。覚えてもらいやすいかもしれない歌詞と、ちょっとノリづらい3拍みたいな曲調。その辺から曲作りにまた火が付いてきて、面白くなってきて。(作り方が)楽曲によって全然違うんですよ、詞から書いちゃうときもあるし、即興みたいにここにギターがあったら、その場で歌って完成みたいになっちゃう時もある。 後藤:これ“グッときたな”っていう時も。 高橋:グッときたらそれでもう完成。グッと来なかったらもう全部ダメ。 後藤:判断基準はグッとくるか、グッとこないか? 高橋:まさにそれです。