「ザイオン、久々に大仕事だね」ブラジル人記者が選ぶサウジ戦MVPは鎌田大地でも鈴木彩艶でもなく…「相手、倒れすぎ。韓国レフリーは公平だ」
酷暑…大変だったと思うけどサウジの方が“バテてた”
――後半開始時から、森保監督はMF南野拓実に代えて伊東純也を投入します。 「南野は前半のうちにイエローカードを受け、その後も相手選手の挑発を受けて少しエキサイトしていた。プレー内容もやや低調だったから、この交代は妥当だったと思う。それと同時に前半、ウイングバックとしてアルドサリをマークする時間が長かった堂安をシャドーに上げ、フレッシュな伊東をウイングバックへ入れたのは妥当だった」 ――後半に入って、日本はやや引き気味になった。 「リードしていたし、エネルギーの消耗を防ぐためでもある。それでも、前半最後の20分のように大きなピンチを迎える場面は、終盤まではなかった。相手にボールを持たせながらも最終ラインの前で跳ね返し、カウンターを繰り出して押し戻していた」 ――その後、徐々にサウジアラビア選手のスピードと運動量が落ちたように見えました。 「そうだね。日本選手も大変だったと思うけど、むしろサウジアラビア選手の疲労が目立った。試合前、ロベルト・マンチーニ監督がコメントしていたように、国内クラブが世界的なスター選手を次々に補強してあおりを受け、代表選手の多くが出場機会を減らしている。その影響が出たんじゃないかな」
いつも通りの交代でも、リードしてるからそれでOK
――その後の森保監督の選手交代をどう思いましたか? 「トップ下の鎌田の代わりにスピードが特長の前田大然を入れてウイングバックに置き、ウイングバックだった三笘をトップ下へ上げた。その後、CFを上田綺世から小川航基に代え、終盤に三笘と堂安の代わりに久保と中村敬斗。いつも通りだけど、リードしていたからこれで良かったと思う」 ――そして後半36分、小川が右CKを頭で決めた。 「絶妙のタイミングで飛び込んだ。バーレーン戦に続いての得点で、彼は貴重な存在となっている」
MVPは良かったカマダでもオガワでもなく…
――この試合のマン・オブ・ザ・マッチ、MVPには誰を選びますか? 「守備陣では、板倉滉が素晴らしかった。攻撃陣では、鎌田と小川が良かった。でも、本来の仕事である中盤の守備に加え、先制点をアシストしたり再三、見事なサイドチェンジのパスを送るなど攻撃面でも偉大な貢献した守田を選びたい」 ――この4人以外で良かったと思う選手は? 「GK鈴木は、好守でチームを救った。最終ラインの谷口彰悟と町田浩樹は、多少のミスこそあったが、悪くなかった。三笘も持ち味であるドリブル突破こそ少なかったが、まずまずだった」 ――今一つだったと思う選手は? 「遠藤航は、いつになくマークの失敗やパスミスが多かった。今季、クラブで出場機会が減っている影響が出たのかもしれない。南野は、大きな仕事ができなかった。堂安は先制点の起点となったものの、アルドサリの守備に奔走する時間が長かった」 ――この試合で日本が反省すべき点があるとすれば? 「相手のサイド攻撃を止め切れない場面があったし、ボールを奪ってからのパスミスもあった。終盤、守備陣がハイクロスに競り負けて危険なヘディングシュートを許したのも反省材料だ」
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