【バスケ】10か月ぶり復帰のシェーファーアヴィ幸樹が見据える未来「チームが優勝するときに重要なピースとなっていたい」
Bリーグ1部・シーホース三河は第25節を終えて中地区2位につけている。今シーズンは昨季までチームを28年間率いた鈴木貴美一ヘッドコーチに代わり、NBAワシントン・ウィザーズでアシスタントコーチなどを務めたライアン・リッチマン氏がHCに新たに就任。ザック・オーガストやジェイク・レイマン、久保田義章といった新加入選手も躍動し、ここまで26勝16敗(勝率61.9%)と堂々たる成績を残している。 そんな好調のチームにさらなる追い風となるニュースがあった。日本人ビッグマンのシェーファーアヴィ幸樹が2月3日の信州ブレイブウォリアーズ戦で戦列に復帰したのだ。昨年3月に右ひざの前十字靭帯断裂という大ケガを負ってから約10か月。信州戦では314日ぶりの出場を果たすと、9分22秒のプレータイムで3ポイントショット1本を決めた。 その後の試合では徐々にプレータイムを伸ばしているシェーファー。10か月ぶりの復帰戦の感想やリハビリ中の思い、今後の目標などについて語ってもらった。
昨年3月に右ヒザ前十字靭帯断裂「込み上げてくるものがあった」
ー(2月3日の信州戦で)約10か月ぶりにコートに立ってみて、いかがでしたか 最高でした。本当にその一言に尽きる。やっぱり自分がコートに立った瞬間の歓声だったり、自分がスリーを決めたときの歓声はめちゃくちゃすごかったですし、10ヶ月間リハビリしてきて、きつい思いもたくさんしてきましたけど、本当に頑張ってよかったなと思いました。いろいろと感慨深いというか、試合中なので泣きはしないですけど、ちょっと泣けそうなぐらい込み上げてくるものがありました。 ー(ウィングアリーナ刈谷の)「青援」がすごかったです すごいですね、ウィングアリーナ。怪我をして、(コロナ後の)声出し解禁以前にしかプレーしていなかったってこともあって、すごいなって、改めて思いましたね。ウィングアリーナの熱を改めて本当にすごいなって感じました。 ープレーしている間、例えば、何か不安だったり、恐怖心が出たりということはありましたか? 全くなかったんですよ。楽しかったです。パフォーマンス的には、ちょっとまだ足りないというか、ちょっとずれるというか、タイミングがずれたりっていう感覚があったので。その辺はやっぱりここから良くしていかないとなというのはありましたけど、全体的にも、本当にただただ楽しんでプレーできたかなと思います。 ー約9分間のプレーでした プレータイム制限があったので、一応、実はちょっと制限オーバーしたんですけど。本当は交代が入ってたんですけど、なかなかプレーが止まらなくて、長引いちゃったって感じなんですけど、予想通りでした。プレータイムとかプレーするタイミングとかも前もってライアン(リッチマンHC)が伝えてくれたので。「まず1クォーターの開始5分で1回出るよ」っていう。なので、気持ちとしても体としても一番準備しやすく臨めたかなと思います。 試合前にライアンからは「試合に関しては多くは求めてない」というか、本当に求めてることは、ただただ「ハードにプレーすること」と、「これだけ頑張ってきたんだから今日の場を本当にただ楽しめ」っていうその二つだけだったので。それだけを求めてるっていわれて、なので本当に気持ちとしても楽でした。 ー(復帰戦は)緊張されましたか? めちゃくちゃ緊張しました。あんまりそんなに緊張しないタイプですけど、「いつも試合にどうやって入ったっけな」って(笑)。「試合に何持って行ったっけ」っていう、そういうのでちょっと不安になって、そわそわというか緊張はしました。 ー実際に復帰戦を終えてみての感想は なにより試合に勝ててよかったなっていうのが一つと、本当にいろんな方に「おかえり」「おかえり」って言ってもらって嬉しかったですし、チームみんなからも「おめでとう」「おめでとう」とか、いろんな人に声かけてもらって。家族でご飯を食べに行って、お祝いしてもらったりとかして、すごいみんなに祝福された感はありましたし、すごい嬉しかったです。