“熱戦”世界スリッパ卓球 河北・13年ぶり復活
世界スリッパ卓球大会が17日、13年ぶりに復活し、河北町の河北中体育館で開かれた。参加者は「スリッパ」を片手に、世界一の称号を懸けて、熱い戦いを繰り広げた。 同町は、かつてスリッパの生産量全国1位を誇り、町で盛んな卓球と組み合わせて、1997年に大会を初めて開催した。2004年には世界大会に格上げした。町が主催していたが、運営スタッフがいなくなり、2011年の大会を最後に開かれていなかった。町外へのPRと世代や性別を超えた交流の場をつくろうと河北青年会議所が復活させた。 山形大の留学生を含め、小学生から80代の60人が出場。年齢、性別問わずシングルスのリーグ戦後、決勝トーナメントを行った。使うのは競技用スリッパ。巧みにボールを打ち返し、鋭いスマッシュも決めていた。 「スリッパで卓球なんて見たことなくて面白い」と、カナダ出身の山大留学生ザカリ・ピシェさん(25)。熱戦の末、田沢諒さん=天童市=が世界王者となった。実行委員長の渡辺伊織さん(34)は「今後も継続させたい」と話していた。